冒険の手引き

はじめに

私の名は、オラトネック・オディシス。

若き冒険者よ。ここでは、迷宮探索における様々な助言をおぬしに授ける事が出来る。

もし、探索が上手く行かぬ場合は参考にするが良かろう。

だがしかし、何者の力を借りる事無く我が道を進むも若き力の成せる業。

すべてはおぬし自身に委ねられる。

キャラクターの作成

おぬしがこの世界に身を投じ、冒険者となるためには、おぬしの分身となる

キャラクターを作成せねばならぬ。

この際に、おぬしがどの技能を修得していきたいのか、明確に定める必要がある。

戦士ならば腕力。魔術師ならば知力。神術師ならば信仰心。盗賊ならば器用度が重要となろう。

それらの能力に秀でたキャラクターを作成するのだ。

また、この際に、すべての技能を修得したいなどと考えてはならぬ。

人間の肉体には限界があり、すべての技能を極めるなどとうていかなわぬ事なのだ。

旅立ち

冒険の舞台となる街の中には、おぬしの助けとなる様々な施設が存在する。

宿屋では、体の状態を完全に回復できる。

ギルドでは、様々な技能を修得できるが、それに見合った能力と、金貨が必要だ。

おそらく、今のおぬしの力で修得できる技能はなかろう。

もし、おぬしが類まれな素質を持ち、何らかの技能を修得できる場合でも、

手持ちの金貨と後に装備品を購入する事を考え、今はまだ技能を修得しないでおくことを勧める。

酒場では、おぬしと共に迷宮を探索する仲間を見つける事ができよう。

気に入った者には、一声かけておくとよいぞ。

道具屋では、様々な物品の取り引きをしておる。

ここでは、迷宮内で発見するであろう様々な物品を鑑定してもらうこともできる。

購入した装備品は、ただ持っているだけでは意味が無い。装備する事を忘れぬようにな。

準備ができたのならば、次は、いよいよ恐怖の迷宮へと足を踏み入れるのだ。

よもやここまで来て、臆病風にふかれた者はおるまいな?

恐怖の迷宮

迷宮は広く、深く、凶悪な魔物達が蠢く、死と隣り合わせの恐ろしい世界だ。

だが、勇気と知恵をもって挑むならば、

これからおぬしに降り注がれる様々な困難に立ち向かう事ができる。

まずは、あまり奥には進まずに、街へ戻る階段付近を探索し、遭遇する魔物共を

討ち果たして行くのだ!

深い手傷を負った時は、一度街に戻る事も必要である。

また、宝箱を発見する事があるかも知れぬが、それらには罠が仕掛けられている事が多い。

盗賊を仲間としている場合か、おぬしが罠を解除する能力を身に付けるまでは、

宝箱は放置しておくのがよかろう。うかつに手を出しても、痛い目を見るだけだ。

レベルアップ

魔物を倒すことにより、おぬしは経験を積んで行く事になるのだが、

それがある一定のところに達すると、レベルアップとなる。

レベルが上がると、わずかだがボーナスポイントが与えられ、おぬしの能力に

磨きをかけることができるのだ!

まずは、おぬしが望む技能に関する能力に磨きをかけることを勧めよう。

技能の修得

こうして冒険を進めて行くことにより、

技能を修得するのに十分な能力と金貨を得られるであろう。

いまこそ技能修得の時!

戦士の「気合斬」は、打撃力を増加させる。テクニックポイントの消費が非常に少ないので、

連続して繰り出すことが可能だ。基本となる技なので、ぜひとも身に付けたい。

上位の技になると、命中率も上昇し、敵全体に攻撃するものも存在する。

魔術師の呪文は確実に相手にダメージを与える事ができる。高い知力を有していると、

効果が増大するのも魔術師呪文の特徴と言えよう。

神術師の呪文は、回復系の物が多い。「軽傷を癒す」は、ぜひとも修得しておきたい。

生存確率が一気に高まるであろう。

盗賊は、その非力さから苦戦を強いられるが、安全に宝箱を開ける事が可能となる。

また、「忍び足」を修得するならば、魔物からの不意打ちを免れる事が多くなり、

不意打ちを成功させることが多くなる。

これらの技能の特徴を知っておく事は、冒険を進めて行く上で、非常に重要である。

さらに迷宮の深奥へ

こうして冒険を繰り返して行くうちに、おぬしはさらに迷宮の奥へ進みたいという欲求に

満たされるであろう。その心こそまさに冒険者の証!

だが、闇雲に迷宮の奥に突入する事は、真の勇気とは言えぬ。それは無謀と言うものだ。

まずは、道具屋にて「太陽の石」を購入するのだ。

これを使用する事により、瞬時に街へと帰還する事ができる。

真の冒険者とは、常に非常の事態に備えておくものである。

ただし、戦闘中には使用できないので、注意が必要だ。

そして、迷宮内をくまなく探索したいならば、マッピングをするのもよかろう。

路に迷う確率が減少する上に、1フロアーのマッピングが終了するころには、

次のフロアーへ進む事が可能な実力と装備を身に付けている事であろうからな。

そして未踏地帯へ

地下4階のある場所から先は、帰還する者がほとんどいないといわれる魔窟である。

ここから先は、より凶悪な魔物達と数多くの戦闘を繰り返さねばならぬ。

だが、その事による見返りも大きいはずである!

わずかに帰還した者の中には、非常に珍しい物品を持ち帰った者がいるという噂だ。

ぜひともおぬし自身の目でそれを確かめてほしい。