脱原発福島ネットワークより市民のみなさんへ
1 2003年8月26日、東電に提出した申し入れ書を提出し、9月10日までに
解答するよう求めました。
また、2 先きに、質問書で請求していました、「α核種放出・被曝に関する質問」
への回答を受けました。
この2件を掲載します。
尚、3 東電は再循環系配管の点検結果のうち、5年以内に検査を行った箇所で、今回、
新たに点検した箇所の公表しました。
それは、2F-1 1箇所、2F-2 2箇所、2F-3 9箇所です。このうち、2F-3
でひび割れが発見されています。
保安院のいう、5年以内は検査の必要なし論は、事実において破綻しています。
また、2F-2のシュラウド点検で溶接線以外でひび割れが見つかった問題では、
他号機の追加検査の要求、検査拡大の水平展開を要求を肯定はしませんでしたが、否
定はしませんでした。
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2003年8月26日
東京電力株式会社 社長 勝俣恒久 殿
福島第一原発5号機、第二原発1・3号機のひび
割れ点検及び福島第一原発のα核種放出・被ば
くについての申し入れ書
貴社は、「水素爆発による配管破損を隠している」という内部告発に基づく社内調査
の結果を公表しました。それは、1993〜97年に福島第一・1号機など6基の配管
で、小規模な水素爆発等の燃焼原因により、計測装置の損傷が8件あったというもの
です。この件が報告され原因究明が進んでいれば、2001年の中部電力浜岡原発で
の水素爆発による配管破断事故が未然に防げた可能性もあります。しかし、報告義務
がないという理由で、国にも報告せずこれまで非公開でした。安全情報についてのこ
の「秘密主義」こそが、不正事件の温床として問題になったものです。あらためて情
報公開の徹底と企業体質の改善を強く望むものです。
さて、貴社は、再循環系配管継手の内SUS316L材未点検部分及びSUS304材の未点検部
分の点検を実施せず、第一原発3号機・6号機の運転を再開しました。これは、安全
上重要な原子炉冷却材圧力バウンダリーである再循環系配管の完全点検なしの見切り
発車です。しかし依然として、ひび割れ問題は解決していません。貴社は、定期検査
でのひび割れの実測値公表の求めにも、未だ情報公開を拒否しています。
また、シュラウドについては、第二原発2号機の点検結果で、溶接線から離れたひび
がH4溶接線内側の上下500mmに50ヶ所確認されました。溶接線だけの点検検査で
は、決定的に不十分です。これでは、安全と安心は担保されません。他号機について
も、検査範囲を拡大して検査すべきです。
さらに、福島第一原発などで1977年から1982年1月まで働き、被ばく手帳に記載され
ているだけでも70mSvの被ばくをされ、多発性骨髄腫で苦しんでいる長尾光明氏が
現在、労災認定を求めています。人の命と健康にかかわる重要な問題です。
この7月、貴社は原発に頼ることなく、首都圏の電力供給を行いました。脱原子力の道
が貴社自身の手で証明されたといえます。安全と安心の前提は、再循環系配管継手や
シュラウドの全溶接線などの点検です。依然、福島県民が望む安全と安心は確保され
ていません。あらためて、点検なき運転再開とひび割れ運転に反対します。
この際、以下申し入れます。9月10日までに文書回答されるよう要請します。
記
1、再循環系配管継手の内SUS316L材未点検部分である福島第一原発5号機の92箇
所、第二原発1号機の29箇所、同3号機の63箇所など全原子炉の再循環系配管継手
の溶接線について、全数点検を行なうこと。
2、再循環系配管継手及びシュラウドの溶接線のうち応力腐食割れ緩和策を施したと
する部分や、5年間以内に点検済みの部分についても総点検を行なうこと。
3、シュラウドのひび割れ検査は、溶接線以外に検査範囲を拡大して実施すること。
4、α核種放出の国への報告内容、原子炉建屋内・タービン建屋内α核種の密度・濃度
測定、排気筒からの放出放射能測定データ、マスク着用基準、内部被ばくの測定等放
射線管理と労働被曝に関する情報公開を行うこと。
以上
いわきに風を
原発いらない いわき市民の集い
ストップ!プルトニウム・キャンペーン
脱原発ネットワーク・会津
脱原発福島ネットワーク
福島原発30キロ圏ひとの会
双葉地方原発反対同盟
連絡先:いわき市鹿島町久保於振1-2 TEL:0246-58-5570
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2003年8月26日
福島第一原発のα核種放出・被ばくについての質問への東電の回答メモ
1.α核種放出の国への報告内容等について
1) 国への報告は、なぜ昭和57年度からか。
―当初、昭和53年から測定実施。57年度から通産省の「被曝放射線量等に関する定期報
告」についての通達が出た。これに基づき報告を開始した。
2) 国への報告内容には、α核種の濃度を独自に記載する項目があったか。
―記載項目はない。全粒状として報告記載。
3) 排気筒でのα核種測定開始から国への報告まで4年間の空白があるが、この間に
福島県や作業員にこのことを知らせたか。
―県へは毎月希ガスとよう素を報告。α核種は国も含めて報告していない。作業員には
報告の取り決めがないので報告していない。
2.原子炉建屋内、タービン建屋内α核種の密度・濃度測定について
1) いつから実施しているか、その根拠は何か。
―過去の資料調べたが、当時の測定記録のこっておらず、開始日は確認できない。
2) 測定記録は、10年保管文書か。現存記録はいつの分からか。現存するものは公開
されたい。
―保存期間は10年間。法律上。現存するものは平成5年以降、法律上報告義務ないので
公開できない。
3.排気筒からの放出放射能測定データについて
1) 保安院に各排気筒の放出データを提出しているが、次期間の「排気筒全αおよび
全β放射能放出管理報告」を公開されたい。α核種について:昭53年9月〜54年
3月、昭59年11月〜平11年3月。β核種について:昭53年9月〜55年3
月、昭59年11月〜平11年3月。
―別紙。(従来公表の1Fでプロットした「1・2号機主排気筒全α放出放射能濃度推移
(週別)」「1・2号機主排気筒ヨウ素-131放出放射能濃度推移(週別)」)
4.福島T‐1の1978年の6体、福島T-2の1977年の6体の燃料集合体の破
損事故について
1) 上記二つの燃料棒破損事故について、政府への報告書には写真は添付したか。
―いずれも国への報告義務なし。そのため2号機は報告書なし。1号機は公表済み。写真
は添付していない。
2) 核種分析の実施の有無と下請け企業等の検査部門から報告の有無を示されたい。
―当時、核種分析は実施していない。したがって下請け企業からもない。
5.マスク着用基準について
1) 全面マスク、半面マスク、エアラインマスクの1980年から現在までの着用基
準と基準値の推移を示されたい。また基準にα核種濃度は入っているか。
―別紙。(マスク着用基準○昭和55年12月版○現在のマスク着用基準)
6.内部被ばくの測定等について
1) これまで「ホールボディカウンターで体内への放射性物質の確認」がされた人は
何人いるか。
―内部被曝で異常を認められたことはない。また個人の線量部と外部を合算して評価
記録しているが、現在までに、法令に定める線量限度を越えるものはない。
2)「作業していた場所にα放射能が確認された場合」はあるか、該当者は何人か。測
定方法は。
3) これまでバイオアッセイ検査を行ったことはあるか。
―(二つに対して)当時のα核種測定は残っていないが、ホールボディカウンターで体
内への放射性物質の取り込みが確認され、かつ作業をしていた場所にα核種が確認さ
れた場合は、バイオアッセイを行ったことと思われる。
以上
連絡先:脱原発福島ネットワーク
いわき市鹿島町久保於振1-2
TEL・FAX:0246-58-5570
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