★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★

アサツユ ☆2000.3.8 第104号☆


●脱原発福島ネットワーク.アサツユ編集委員会● 
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カンパ120円  /郵便振替. 02190-1-11731 佐藤和良 


疑惑のMOX燃料は使うな!プルサーマル中止へ

MOX燃料の製造・検査に係る全データ

  及び品質管理手順書の公開を求める

 東京電力は、福島第1原発3号機でのプルサーマル実施の延期を表明し、ベルギーのベルゴ
ニュークリア社(BN社)でMOX燃料の確認調査を行い再確認したとして「約43万個のペレット
全数をレーザー計測し、問題なし」と国等に報告書を2月24日提出しましたが、品質保証の
前提となる燃料ペレット計測データや品質管理手順書等は公表しておりません。
 資源エネルギー庁は以下の事実を既に認め、東電報告書との食い違いがでてきました。
 @9月以来東電が約43万個のペレット全数をレーザー計測したといっていたが、実際は全
数計測は6割で残り4割は100個に1個しか計測していなかった。
 A通産省は12月「BN社においては、製造工程管理のための計測データの記録は行ってい
ない」としていたが実際は記録の有無の確認をしていなかった。
 B福島と柏崎の検査抜き取り率が0.22%から14.5%も差異があることについて「福島より
柏崎の立ち会い期間が長かったから」と、一定していなければならない抜き取り率が違うこ
とを認めた。
 市民の追求で、通産省側も「計測データの公開をしないと国民の理解は得られない」と、
計測データの公開の必要性を認めています。
 福島県はプルサーマル計画に同意した際「ウラン燃料と同等の品質保証」を国と電力に求
めており、BN社製造の約43万個のペレットが製造工程管理と検査の両面で、品質と安全性
に問題がないことの検証が求められています。
 BNFL社の不正を見逃した通産省資源エネルギー庁と計測データ記録も確認せず安全だと
主張し続けている東京電力が、国民に信頼されるには、全ての情報を公開し、何ら不正がな
いことを証明すべきです。県は、福島原発用MOX燃料の製造・検査に係る全データ及び品質
管理手順書の公開を東京電力に求めるべきです。
 プルサーマル計画の撤回に向けて、中止要求署名を更に拡げていきましょう。

第2原発使用済み燃料貯蔵プール、楢葉町長が容認発言

 3月7日、第2原発の立地町の:う楢葉町の草野町長が、福島第2原発の便用済燃料プールが
あと2年で満杯になることについて、「暫定的な一時保管用プール設置を国が要望すれば断
わりきれない」との発言が伝えられました。また、草野町長は「永久保管は断わる。使用済
燃料に課税して、地元の地域振興費に当てることも検討している」と述べ、新たな課税によ
る財源確保を語ったといいます。この問題で県知事は、容認できないとの否定的な立場をと
っています。
 核燃料サイクルの破綻の中で、使用済燃料のサイト内永久貯蔵の道が見え隠れしています。


またもやデータの非公開、どうやって安全を確認できるの

●去る2月28日、ストップ!プルトニウム・キャンペーンは、東京電力に対して、
MOX燃料の製造・検査に係る全データと品質管理手順書の公開等を求めて、申し入
れを行いました。
●通産省からの指示でベルゴニュークリア社のMOX燃料データの再確認を行った東
京電力は「43万個のペレット全数をレーザー計測し、問題なし」と報告しているの
ですが、その計測データの公開を求めたところ、「製造工程で全数計測している。デ
ータは品質管理段階(抜き取りチェック)で上書きされ、保存されるが、製造時のは
とってない」とのこと。なんと検査のため抜き取った分のデータしかないというので
す。理由を聞いたところ、「全数計測は形状を合わせるためのモニタリングで、仕様
からはずれた製品はその時点で自動的に除外されようになっているから」とのこと。
してみると、プルサーマル受け入れの時に県が出した「ウラン燃料と同等の品質保証
を」という条件にも合わない。ウラン燃料をつくっているJNFでは全数計測でデー
タもありダブルチェックしているはず。しかし東電は「そうは聞いてない」というだ
けでした。
●また、品質管理のデータの公開を要求したところ、rベルゴニュークリア社側が具
体的数値については公開できないとしている」と拒否。さらになんと「見てどうする
のか。巧妙なやり方したら見ても(ねつ造)はわからない」と。本当に高浜のより巧妙
ということなのでは…技術担当だという人が言うから尚さら怖い。そこで、「ISOの
認定を受けているなら認定時のデータや品質管理手順書があるはず。それを出
してほしい」と要求しました。それから、この間の通産省の回答と東電の回答の食い
違いについて質したところ、「9月に行ったときは品質管理のところしか見なかった
からタイミングの問題でしょう」という…う一ん、ますますあやしい。
●この後、県の原子力対策課において、県知事への申し入れを行いました。
東海の事故に続いて高浜のMOX燃料データのねつ造に次ぐねつ造問題で、これま
で「国と事業者が決めること」としていた佐藤知事も不快感を表し、「国民の理解を
得ることが必要」と明言しているせいか、「原発は通産省だから大丈夫」と言ってい
た原子力対策課のお役人もちょっと声が弱々しかった。でも、やっぱり姿勢は変わっ
てない。日く「BNFLとBN(ベルゴニュークリア社)を同列にして論じるのはね」
これじゃ前と同じ。もっと積極的に働きかけをとお願いしたのですが、「国の動きを
ウォッチングする」と。これまで言ってきた「見守る」というのとどう違うのでしょ
う。(いわき・面川)

 インフォメーション
  ◎プルサーマルを止める!第2国全国交流集会
   4月1日(土)PM1時-4月2日(日)AM11時/いわきゆったり館
   ※4月2日(日)PM1時東京電力福島第1原発ヘパレードと要請
  ◎フランク・バーナビー博士講演会『MOXの問題点』
   4月1日(土)PM6時から/いわきゆったり館



2月20日プルサーマルを止めよう市民集会の報告

冷たい雨の中 「MOX燃料〜ねつ造される安全!深まる疑惑」
 前日の暖かさは?と思える雨の日曜日になってしまい、人の入りを心配する開演前でした。
それでも遠路はるばると、おいでいただいた方々も含め20人ほどでスタートしました。マスコミ
1/5という状態でしたが、高浜原発3・4号機用BNFLのMOXペレットデータのねつ造事件報告書が
公表されたぱかりなのもあって、皆かなり真剣に聞いていました。
ストップ・プル事務局長からの経過報告では◆高浜原発用MOX燃料データねつ造の発覚経過の説明
があって、◆品質管理の偽装を許す原子力規制行政に重大な欠陥があり、プルサーマルの安全性の
根幹にふれる問題だ。◆福島第一3号機用のBN社のMOX燃料にも品質疑惑がある。なぜ製造データ
を公開しないのか?1月14日の通産省交渉で確認された事実を公表し、通産省の監督体制のズサン
さと無責任さが明らかになった。そして「計測データの公開をしないと国民の理解は得られない」
と認めた。◆BN社MOX燃料の品質保証は県の同意条件に違反する。◆国と東電はデータの全面公開
を!との報告と意見表明がありました。講演に移り、原子力資料情報室の上澤千尋さんのお話は経過
報告の追加点から入りました。◎BNFLの異物混入やデータねつ造の背景には、公社の民営化移行の
ため、リストラが行なわれていることも要因になっているのでは?◎通産省は不正を見抜けずむしろ
隠す方に力を入れていった。◎各種検査データ、標準手順書がまったく公開されていない。◎抜き取
り検査の方法を検査途中で変更することは、公正な検査といえない。変更の必要が出来たためではな
いか?◎生データの保存義務があり、全数の記録データがないのは欠陥システムとさえいえる。◎ウ
ラン燃料炉との安全上の大きな差(おさらい)、燃料破損事故事例(各国)◎なぜペレットが均一に出来
ていないと危ないか。燃やしていくと両端にPUが移って鼓の様な形に膨らみ割れやすい。ペレット
は造ってから膨らむ。(燃料棒の破損につながる)◎通産省・NII・BNFL・関西電力の不正相関図など
も。詳しい資料による燃料の説明もあった。
質疑応答は燃料に関する専門的なものが多かったようです。MOX燃料の品質保証に関する請願書を県
議会議長に提出することになりました。マイクの用意をしなかった為少し聞き取りにくかった点は反
省材料です。やはりMOXは工業製品として扱うには微妙過ぎるのではないかと思いました。
☆コメントが寄せられています。「東電さん情報の出し惜しみしないでね」→2月24日・東電が発表し
た「MOX燃料ペレットの製造と品質管理の再確認結果について」には、ご丁寧にもBNFLとBNの比較、
ペレット外形寸法のヒストグラムまで載せてある。美浜の轍は踏まないゾとの意図見え見えだが、「外
形寸法検査のイメージ図を見てあ然。測定に手動部分があり、別頁にグローブボックス内手作業のカ
ラー写真も。これでは、不正の可能性がないとどう証明する?ほかにも疑問は尽きないが、東電が疑惑
をはらすためにできる方法は一つ。上澄さんも延べたように、全数の記録データをはじめとする各種検
査データ、品質管理標準手順書を全て公開すること。東電は「協議により、皆様の関心の高い・・(中略)・・
公開することといたしました」と語っているのだから、BN社の姿勢は理由にならないよ。(寝子)さんか
らです。

つづいて第2回プルサーマルを止める!全国交流集会・準備会議が行なわれました。

経過報告・自己紹介の後、提案がされ、活発な意見交換が行なわれて集会の概要が決まりました。
4月1日(土)-2日(日)、いわきゆったり館で午後から全国からの報告、夜にはグリーン・ピースジャパ
ンの協力でフランク・バーナビーさんをゲスト講演者に迎えて行なわれることになりました。2日の午後
からは大前駅から福島第一原発までにぎやかな抗議パレードをします。賛同団体および個人の参加を呼
びかけています。個人は1口1000円、団体1口2000円です。
くわしくはチラシと申込用紙を!連絡はストップ!プルトニウム・キャンペーン事務局で。TEL・FAX0246-58-5570


 くぬぎ平たより   第8回 姉のこと
        古川眞智子
●寒かった。東北の湘南?と呼ばれているい
わきも、2月になるとさすが寒かった。海抜
6-7mの平は、山からたまに雪が吹っかけ
るくらいだが、200m近く高い椚平では毎
朝起きるとうっすらと雪化粧になっている。
車の屋根に雪の帽子をかぶって降りて行くと
平はかんからかんに晴れていたり、反対に山
に戻るとき、途中から雪が舞っていることも
ある。帰りが10時、11時となることも多
いので道路の凍結は恐ろしいが、真っ暗闇の
中、ライトに雪がひゅんひゅん向かってくる
中走るのは、まるで幽玄の世界に迷い込んだ
ようで私の大好きな瞬間だ。この時間になる
と対向車なんて1台も来ない。たった1人の
世界。
●そんな寒い2月の半ば、平の事務所の南側
の植え込みの沈丁花が咲き、春一番の香りを
漂わせ始めた。そしてそんな中、一番上の姉
が亡くなった。昨年秋に身体の不調を訴え、
やっと原因がわかったときはすでにガンの末
期だった。亡くなる5日前、蕾のふくらんだ
沈丁花と、畑から摘んできた蕗のとうを持っ
て見舞いに行くと、姉は目を開けて「いい香り
だなあ、春の香りだなあ。」と喜んでくれた。
●姉はとても花が好きだった。具合が悪くな
ってからも、枇杷の花や、梅の花を自分で取
ってきて春を待ちわびていた。それから山百
合にも似たカサブランカが好きだった。バリ
バリ仕事をし、退職してからは、旅行にダン
スにと派手やかな姉には、香りの強い白の優
雅なカサブランカはぴったりの花だった。
●病名は本人に告知されていた。開腹手術は
したもののすでに転移が見られ傷が回復した
時点で転院その後姉の希望で自宅に戻り、
在宅ホスピスが始まった。2日にいっぺんは
担当医が往診して本人が納得いくまで話を聞
き、治療方法も当人の了解を得ての治療だっ
た。精神的なケアもしてくれたそうだ。毎朝

看護婦が往診し、その日その日で極め細やか
な投薬をし、主治医の携帯電話も知らせてあ
り、ことがあればいつでも連絡が取れるよう
な態勢が取られていた。看病には家族と、年
の近い上の姉たちが交代であたってくれた。
本人の希望で治療は痛みを取ることを第一に
優先され、そして皆の見守る中、姉は静かに
旅立っていった。享年63歳。父と同じ年だ
った。
●今から25年前、父の時代の医療は延命第
一だった。痛みがひどいので先生に痛み止め
を頼むと心臓が弱ってるので投薬できないと
言われ、最後の最後まで苦しむ父をみていた。
人一倍優しい父だった。見取る家族もすごく
辛い思いをした。姉もまだまだ、これからと
言うときの旅立ちだったが、最後まで家族と
生活でき、痛みの少なかったことが、せめて
もの救いだった。
●ところで、そういう私は、お正月開け、胃
と背中がひどく痛み、病院にかかった。胃潰
瘍の疑いとのことで一月あまり薬を飲んでい
たが、どうもはかばかしくない。先生からは
胃カメラを薦められていたが、検査の切なさ
をわんさと聞かせられていたので、なんやか
んや理由をつけて逃げ回っていた。が、姉の
こともあり意を決して受けることにした。受
けるからにはしっかと見届けたい。自分の中
身を見る機会などそうそうあるもんじゃない。
メガネをかけて、オェッ、オェッとのぜなが
ら、涙をぽろぽろこぽしながら、自分の食道
を、胃袋を下りていくカメラの画面に見入っ
た。みずみずしい胃だそうだ(つまり、胃酸過
多)。出口付近に多少の炎症は見られるものの、
まあ、マル印。血液検査はすでに受けていて、
こちらなどは花マル印。となると原因は?
先生日く、「ストレスですね。」
●酒は飲めず、煙草などは吸ったこともな
く、暴食もせず、それなのに胃が悪い?
なんて、情けない話なんだ。う一ん、言いた
いこと言ってるようだけど、けっこう小心者
だからなあ。なるほどストレスかあ…。確か
にたまってるかもしれないな。けっしてこの
原稿がストレスだなんて、思ってはいない?
のだが…。


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