★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★

アサツユ ☆2000.5.10 第106号☆


●脱原発福島ネットワーク.アサツユ編集委員会● 
いわき市鹿島町久保於振1-2、TEL.FAX0246-58-5570 
カンパ120円  /郵便振替. 02190-1-11731 佐藤和良 


チェルノブイリ事故14年、作業員5万5千人が死亡
あまりに重い!東海臨界事故2人目の死者
脱原子力の道にすすもう

 とうとう東海臨界事故で2人目の犠牲者がでてしまいました。
 「恐ろしさという言葉だけではあまりにも軽すぎる。事故直後と死の直前では篠原さんの
外観には想像を超える変化があった。先端医療の限界を感じざるを得ない。人間の傲慢さが
生み出した問題の前に虚無感を感じる」と治療にあたってきた医師が述べています。
あらためて放射能による被曝の恐ろしさが明らかになると共に、人間の尊厳を踏みにじる
原子力産業に、被曝した多くの東海村村民と国民が憤りを感じています。
斜陽化した原子力産業が、効率化の為に安全を切り捨てている病巣。もんじゅナトリウム
火災事故、東海再処理工堤黛発事故、そしてMOXデータ改ざん問題で明らかになった国の
安全審査・監督体制自体の欠陥、事業者と国のチェックと品質確保に対する無責任体制など
何ら解決されていません。
 いま、第1原発の被曝労働者の遺族が、被曝死した夫・父の無念をはらそうと労働災害の
適用を求めています。10機の原発と使用済燃料の供用プール等の関連施設、そしてプルトニ
ウム=MOX燃料を抱える私たち福島県民にとっても篠原さんの死はひと事ではありません。
私たちは、あらためて日本の原子力政策の根本的な見直しと転換を求めます。

 原発立地促進地域振興法特別法より

  自然エネルギー発電促進法の推進を!
 やっと国の総合エネルギー調査会総合部会が10年ぶりに原子力優先のエネルギー政策を見
直そうとしている矢先、自民党は新規立地を進めようと、立地市町村を優遇する特別措置法
案を今国会に上程しようとしています。
これは原発立地周辺の道路や港湾、消防、教育等の施設整備に国の補助率50%に5%上乗
せし、地方債の発行にも返済を地方交付税で手当てする優遇措置をとるもので、電源開発促
進税年間1600億円の他に一般会計からも補助金をだそうという従来型のバラマキ政治の典型。
一方、250人の超党派でつくる議員連盟は「自然エネルギー発電促進法案」をまとめ、電
力会社に自然エネルギーによる発電増加を義務付け、電源開発促進税の一部を自然エネルギ
ー設備費等の補助にあてること定めています。総理府の世論調査で原発推進は14%、新エネ
ルギーの推進は67%になっています。国のエネルギー開発費の73%が原子力、3%が代替エ
ネルギーという状態から、ムダな税金のバラマキをやめ、一日も早く政策を転換する時です。


7.12ノーニュークス・アジアフォーラム2000(in福島)を成功させよう        「新しいエネルギーの時代21世紀へ」

●来たる7月9日〜15日にかけて、東京、東海村、福島、新潟においてノーニュークス・
アジアフォーラム2000(NNAF2000)が開催されます。“いのちの風はアジアから”を
合言葉に「核も原発もないアジア」をめざして1993年に日本から始まり、福島でも韓国・
台湾・タイからのゲストを招いて開かれたこのフォーラムは、毎年各国持ち回りで開催さ
れ、今年再び日本で開催されることになりました。
●その間、日本国内では阪神大震災、「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故、東海再処理工
場の爆発事故、JCO臨界事故、そしてMOX燃料のデータねつ造と、日本の安全神話の崩
壊と原子力産業の斜陽化を如実に示す出来事が続きました。
●一般市民のかつてない不安の高まりの中で、エネルギー計画の見直しや新エネルギーな
ど脱原発に向けた流れが始まりつつある。しかしまた一方で原子力産業は、原発輸出によ
ってその活路をアジアに見出そうとしている。そうした中で今回のノーニュークス・アジ
アフォーラムは開かれます。
●これ以上原発をふやさず、危険なプルサーマルを止めさせ、核燃料サイクル計画を止め
させるために、県内外の人々と力を合わせ様々な取り組みを続けてきました。ともに死の
灰の連鎖を断ちきるために。国境を超えて連帯し、ともに脱原発への道をきりひらこう。

<実行委員会から>・・・問い合わせをお待ちします。(TEL.FAX06-6712-9925)
 第8回日本フォーラムの意義
  ・核も原発もないアジアのために、情報の交換と経験の交流
  ・原子力の時代は終わった・…多発する重大事故・危険なプルトニウム利用・行き場の
  ない廃棄物
  ・アジアヘの原発輸出を止めよう&「悲劇の始まり=ウラン採掘」
  ・新エネルギーの時代へ
<県内開催日時・会場>・・・詳しくは追ってご案内を送付いたします
  ・日時7月12日
  ・会場楢葉町コミュニティセンター

本フォーラムの成功のために、多<のみなさんの賛同金が必要です。ご賛同と協力
いただける方は、郵便振込での送金をお願いします。よろしくお願いします。

振込先メモ:加入者名 「NNAF2000」 口座番号 00910-1-156051

通信欄記入事項

 1、 賛同金区分と口数を記入して下さい
  (賛同金区分 個人1口当たり2000円  団体1口当たり5000円です)
 2、 ブックレット等の送付希望事項 (送料不要)
  (・ Tシャツ(1500円) L. M. LL.            枚
   ・ ブックレット「台湾への原発輸出」(800円)      冊
   ・ 署名用紙 「台湾への原発輸出、国会請願署名用紙    枚
   ・ 「NNAF2000」チラシ                枚)


 ストップ!プルサーマル  2000年4月

 ストップ!プルトニウム・キャンペーンが提出した「福島県は、東京電力
に福島原発用MOX燃料の製造・検査に係る全データおよび品質管理手順書
を公開するよう求める」請願は、県議会2月定例会で審査された結果「継続
審査」となりました。
 一方、原発の安全性を求める福島県連絡会が提出した請願の内「原発の危
険性を増大させるプルサーマル計画中止の申し入れを求めること」は「不採
択」となりました。
 この1・2日の全国交流東金以降、継続中の「プルサーマルの中止を求め
る署名」活動を除き、福島での目立った行動はできていません。焦点が、
MOXペレットの製造・品質データに見られる疑惑の追求、データの完全公
開要求であり、当キャンペーンが取り組むには限界があるからです。
 一方、東京では、4月19日に対通産省交渉、25日に対東電交渉が行われ
ました。交渉の要点は、3月までの通産・東電交渉で疑惑が深まるばかりの
1 ペレット寸法測定の不正(BNFLで3月発覚)疑惑の有無
2 品質管理規格と異なる抜き取り検査、そして不合格品(東電3月交渉
 で柏崎向けMOXに存在したことが発覚)の取り扱い
3 全数計測記録(東電が3月に存在示唆)ほかMOXペレットの安全性
 検証に必要な一切の情報公開要求などでしたが、

 通産・東電のスタンスは
  ○ ベルゴ社に対し情報を要求する気はない(ベルゴ社はグリーンピー
   ス・ベルギーに「東電の求めに応じデータは出す」と述べた)。企業秘
   密を隠れ蓑に説明責任を放棄。
  ○ 過去の交渉で明らかとなった点を、あいまいな表現でぼかそうとして
   いる(例:105Dをもとに当事者間で協議して)。
   不合格品MOXを装荷されることになる柏崎刈羽では、29日全県規模の
  「みどりと反プルサーマル新潟県連絡会」が結成されました。

詳細・最新情報はこちらで
ふくろうの会(福島老朽原発を考える会)
   http://member.nifty.ne.jp/fukurou-nokai/
グリーンピース・ジャパン(特にプレスリリース)
   http://www.nets.ne.jp/GREENPEACE/

ノーニューク通信 掲示板 に地元情報掲載中
                                (寝子)


 くぬぎ平たより   第10回 栃の木
        古川眞智子

●後片付けを終えてお風呂に入った。山の中
の一軒家の我が家の風呂場は、南側に一坪位
の窓かど一んと開けてる。網戸にして春風を
入れながら湯船に浸ると、ここのところの雨
で水量の増えた沢の音がよく聞こえる。そし
て水音にかき消されるかのように「ひい一。j
と鳴く鳥の声が聞こえてきた。「あっ、鳴いて
る。虎鶇(とらつぐみ)だ。」「ひぃ一。」少し
おいては、また、「ひぃ一。」物寂しい鳴き声。
昔の人はこの鳴き声を鵺(ぬえ)の鳴く声と
言っていた。
●私が初めてこの声を聞いたのは、もう、か
れこれ32,3年も前の頃。南会津の田島の
その又奥に住んでいた頃だった。夜が更けて
くると「ひぃ一」という物悲しいようなちょ
っと正体不明の鳴き声は、鳥とわかるまでは
気味が悪い思いをしたものだったが、今では
ああ、今夜も鳴いてるなと、懐かしい気がす
る。この鳥は渡り鳥らしく、昨年は1週間前
に初鳴きを聞いている。
●実は、今から3,4年前、まだここに住む
ようになる前のことだが、あまりにも猪の害
がひどいので畑全体を網で覆ったことがあっ
た。その時、足を絡ませて動けなくなってい
る鳩よりもちょっと大きめの鳥を逃がしてや
った。胸が虎斑模様でとてもきれいな鳥だっ
たが、それが虎鶇だった。その時は発見が早
く逃がすことができたが、その後野兎や、土
鳩が掛かって死んだり、結局肝心の猪にはこ
の網は華奢で他の動物ばかりが犠牲になるの
で外してしまったのだが…。
●猪と言えば、今年は寒いせいか、竹の子の
出が遅れている。ラジオでも言っていたが、
猪は竹の子が大好物。我が家もご多分に漏れ
ず、毎年必ず荒らされる。人間は出始めを目
で見つけるが、猪は出る前に鼻で見つけるの
だからかなう訳がない。犬をたてているにも
かかわらず今年も見事に掘られてしまった。

ここの竹の子、地元の人に言わせれば「えごく
て、食べんのは、猪と古川さんぐらいのもん
だっべ」と、非常に評判が悪いのだが、我が家
の友達は猪並み?なのか、みんな「おいしい、
おいしい。」と、喜んで食べてくれている。
●1週間ほど前、そんな仲間の1人で花好き
な友達が来たので、私のお気に入りの栃の木
の大木を見にさそった。奥の沢は結構深くて
途中なかなか景色が良く、背戸峨廊に勝ると
も劣らないくらいの渓谷になっている。
●栃の木は3年ほど前、その沢の源流をたど
って1時間半ほど登って行った時に見つけた。
かなりの古木で木肌がとても風格があり、品
があって、.人で言えばロマンスグレーと言う
ところかしら。一目惚れしてしまった。初め
て見た時は春早くだったので、芽吹いてなく
て何の木かわからず、その後若葉の頃に1度、
花の頃にもう1度と3度も通い、やっと栃の
木であることを確かめた。そのくらい素敵な
魅力的な古い大木なのだ。
●しかし、なんといっても、道無き道のよう
な沢を1人で登って行くのもなかなか難儀な
話で、会いに行くにもままならず、今回は久
しぷりのご対面。まるで自分の父親を紹介す
るような誇らしげな気持ちで会いに行った。
●ところが何ということだろう、思わず息を
呑んでしまった。枯れていたのだ。あの、灰
白色の美しかった木肌には緑の苔がびっしり
と生え、そればかりか猿の腰掛のような茸が
あちらこちらにつき、下には太い枝がばらば
らに落ちている。見上げると雨含みの空に手
足をもがれたような無残な姿をさらしていた
のだ。木の周りはとても一人では回しきれな
い太さだ。長い長い年月を生きてきたにちが
いない。偶然にも私はその最後を目撃してし
まったのだ。やがてこの太い幹も地響きをた
てて崩れ落ちていくのだろう。
●気落ちしてしまって、とぼとぼと戻り始め
ると、雑木の間に何本かの栃の木の幼木が目
に入った。この小さな木たちがあの大きな木
になるまで…。それまでの間にいったい何が
起こるのだろうか?幼木が大きくなれる環境
は残っているのだろうか?今にも、降り出し
そうな重い空を見上げながら、ふっと、そん
な不安な思いが心を過って行った。


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