★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★

アサツユ ☆2000.6.15 第107号☆


●脱原発福島ネットワーク.アサツユ編集委員会● 
いわき市鹿島町久保於振1-2、TEL.FAX0246-58-5570 
カンパ120円  /郵便振替. 02190-1-11731 佐藤和良 


  高レベル放射性廃棄物処分、見切り発車で成立

 地層処分は本当に可能か?安全なのか!
  まず核のゴミを増やすな!
 原発によって生み出される高レベル放射性廃棄物は、何万年も放射能の毒性が残りつづけ
る最悪の廃棄物です。この核のゴミを、地下数百〜千メートルの超深地層に埋め捨てにする
法律が、5月31日国会で成立しました。世界で埋め捨てをしている国はなく、処分に関する
安全審査基準づくりはあと5年かかるにもかかわらず、つじつま合わせのゴリ押しです。
 高レベル廃棄物は、使用済核燃料を再処理して、プルトニウムや燃え残りのウランを取り
出したあとに残った放射能のゴミであり、人が近づけば即死する強い放射能です。こんな危
険な核のゴミを千年、万年単位で厳重に管理しなければならない厄介な話です。
 日本は火山列島で、多くの活断層があり、地震がたえません。そんなところで地層処分が
本当に可能なのか、安全は確保できるのか、おおくの疑問は解決されていません。
 法案はスピード審議で進められ、候補地の知事や市長村長の意見を「十分尊重する」との
修正が加えられたものの、安全の保証もないまま採決されました。過去の発電分を未来の消
費者が負担するという、未来世代にツケをまわす典型的な悪例です。
 政府自体が処分に困っているプルトニウム。核のゴミを作り出す使用済燃料の再処理をこ
れ以上続ける必要があるのでしょうか。これ以上核のゴミを増やしてはいけません。
 10機の原発と使用済燃料の共用プール、そしてプルトニウム=MOX燃料を抱える福島県。
さらに原発サイト内に使用済燃料の中間貯蔵施設をつくるべきだという声もあるといいます。
 私たちは福島県民は、使用済燃料の中間貯蔵施設も、最終処分場もきっぱりと拒否します。

 第1増設用の町道建設で不正、背任で町長を告発!

 東京電力福島第1原発7・8号機の増設にむけ、東京電力が双葉町に分担金を支出して町が
建設を進めてきた町道建設事業で不正が発覚しました。地元双葉町民が岩本双葉町長を背任
罪と公正証書等不実記載罪で浪江署に告発し受理されました。
 問題の町道は、国道6号から第1原発7・8号機用地に至る約1キロ。不正は、3年前の町道買
収の用地交渉の際、他の地権者から買収した町有地を買収予定地の地権者に無償で譲与して
いたもので、譲与にもかかわらず法務局には「売買」と虚偽の記載をしていたというもの。
 『建設工事を急ぐあまり無理をした面がある。結果的に無償払い下げのようになった』(朝
日新聞5/25)と当時の建設課長が話しているが、議会も100条委員会を設置して調査を開始。
 石川県珠洲原発では用地買収にかかわった企業が森首相に献金するなど黒い関係が明らか
になりました。今回の不正発覚の裏には果たして何があるのか。双葉町と東京電力は、事件
について明解な釈明と徹底した情報公開を行うべきです。警察の厳正な捜査が求められます。


☆最後の逆襲、MOX燃料、福島で強行実施される?☆

 このごろ、政府では原発に関する強行な意見がよく聞かれるようです。廃棄物に関するとっても無責
任な法律を通してしまったり、原発やそれ関連の施設を立地してくれる地域に特典を増やしてあげよ
うというような法律を出してきたりなどなど。
 福島県でも、今までは諸手を上げて歓迎していた原発立地を、少しトーンダウンして「地域の了解
を得つつ慎重に安全に気を配って取り組む」と言葉だけは気を配って取り組む曖昧な姿勢を示してく
れました!?
 ドイツでは30年後(政府発表。電力側では35年後とか)に原発を全廃すると決ったとか。でも、ロシアと
アメリカの核兵器のプルトニウムを原発に利用することが決ったらしい。サミットで各国に協力を求める
といっていた。
 日本政府も大いに力を得てプルサーマル計画を強力に推し進めて来ると思うのです。
私たちはもう一回腹に力を入れ直し、対処及ぴ行動を起さなくてはならないでしょう。それにはもっと
多くの人達にイメージの危険性ではなく(逆に安全性のイメージも作られやすいから)情報と意識をもっ
て意見を言える状況を作っていく事ではないでしょうか。(o.)

ノーニュークス・アジアフォーラム2000・福島シンポジウムを成功させよう

 1993年6月のアジアフォーラム福島交流会から6年ぶりのアジアフォーラムを、同じ楢葉町コミュニ
ティセンターで開くことになります。
 この間、新しい問題としてプルサーマルが持ちあがり、核のコミは確実に増えつづけ、行き場がない
状況となっています。ここで、私たちはなんとしてもプルサーマルにストップをかけ、何万年も毒性の
消えない核廃棄物を未来の世代に残さないようにすることが必要たと考えています。
 今回のシンポジウムは、アジア各地で、反核・反原発を闘う人々、放射能の被害に立ち向かう人々、
そして命を慈しむすべての人々の絆を、さらに確かなものにする機会にしたいと思っています。
 プルサーマルについて、わたしたちはストッ
プ!プルトニウム・キャンペーンを県内各地の人
々と共に組織し、その危険性や問題点を知らせ
るとともに、電力や自治体への要請などもして
きたところですが、まだまだ多くの人々の共通
認識になり得ない状況にあります。
 この機会に、国内ばかりでなく、アジア各地
の問題や人々の活動状況を知ることが、今後の
運動のさらなる強化と広がりにつながるものと
期待しつつ準備を進めています。皆様の参加と
ご協力をお願いいたします。

   ノーニュークス・アジアフォーラム
    福島シンポジウム実行委員会
         事務局長 林 加奈子


ただいま実行委員募集中             

本フォーラムの成功のために、多<のみなさんの賛同金が必要です。
ご賛同と協力
いただける方は、郵便振込での送金をお願いします。よろしくお願いします。

振込先メモ:加入者名 「NNAF2000」 口座番号 00910-1-156051

通信欄記入事項

 1、 賛同金区分と口数を記入して下さい
  (賛同金区分 個人1口当たり2000円  団体1口当たり5000円です)
 2、 ブックレット等の送付希望事項 (送料不要)
  (・ Tシャツ(1500円) L. M. LL.            枚
   ・ ブックレット「台湾への原発輸出」(800円)      冊
   ・ 署名用紙 「台湾への原発輸出、国会請願署名用紙    枚
   ・ 「NNAF2000」チラシ                枚)


MOX東京交渉  5月
東電MOX燃料の品質保証状況もエネ庁BNFL委員会で検討を

                   〜全国15団体が要請書提出

 5月26日、ストップ!プルトニウム・キャンペーンなどMOX問題に取り組む全国15グループは、
東電用MOX燃料問題市民検討委員会を結成し、BNFL社MOX燃料データ捏造を受け、再発防止策
を検討するため資源エネルギー庁電気事業審議会に設けられていた「BNFL社製MOX燃料データ
問題検討委員会」に対し、以下の要請を行った。この要請には、福島からも個人1名が参加した。

( 1) 不正が判明していない場合のケース・スタディとして、東電のMOX調査結果を検討対象とし、どうすれば
  輸入燃料体の品質保証が確認できるかを試みて下さい。
( 2) 上記検討のため @東電MOX調査結果についての報告を責委員会で求めてください。
          A東電MOX調査報告書を検討委員会参考資料として加えてください。
         B貴委員会にとって必要な資料・データの開示を要請してください。
( 3) 東電調査報告書ではコピータイプの不正の有無しか調査していません。
         @コピータイプ以外の正円筒型や3点データの一致数を調べるよう要請してください。
         A植木鉢タイプの有無も調べるよう要請してください。
( 4) 全数計測(一次計測)や品質保証検査(二次計測)のさいのデータ入力の方法についても
         @不正の余地がないか再調査するよう要請してください。
         A数値を確認せずに自動的に入力させるなど改善策を検討してください。
( 5) 製造管理上の一次全数計測データの保存を義務づけてください。
( 6) 統計的手法による品質管理のチェックを義務づけてください。
( 7) MOXメーカーに対し、品質保証検査の元データを輸入燃料体に添付することを要請してください。
( 8) 第三者詔証機関に依頼するさいの資格審査を厳しく行なってください。
( 9) 通産省報告仁あるNIIとの情報交換に関する事実との相違を確認されるよう要請いたします。
(10) この要請書を、全委員に渡していただくだけではなく、次回検討委員会参考査料に加えてください。
(11) 関電MOXの燃料についての不正問題が見過ごされた原因の根本を究明してください。原子力の推進をつかさど
  る通産省が、規制もになうことにその原因があったのではないかという点についても議論して下さい。
   このあと、BNFL委員会所管の資源エネルギー庁原子力安全企画審査課と交渉を行ったが、通産側は
     1.この委員会の成果は柏崎から適用する
       福島用MOX燃料についてはすでに輸入燃料体検査申請はなされているので、適用されない

     2.東電用MOX燃料審査については専門家をつれて現地調査も行なっており、全体をみて判断する。
     3.(原子炉設置許可申請書には安全審査指針に従い準拠すべき規格が挙げられているが、)MOX燃料ペレッ
     
トについては対象外と考えている。指針がない場合は公式規格相当のものに準拠していればよい。
  
と答えた。関軍内部調査結果「BNFLの人為ミス」で片付け-BNFL委員会に監視の眼

 ●東電「ルールに従っていないことは確か」「定期検査前のMOX装荷は未定」
 5月31日、首都圏のグループに対し、東電本社は次の福島第一3号MOX集合体を製造する仏コジェマ社との「基本契
約は終わっている」「品質保証体制を確認する作業を行っている最中」と答えた一方、ベルゴニュークリア社を「すば
らしい会社。今後も一つの候補とも。高浜用MOX2体に品質不良発覚〜コジェマ社の関連会社が製造
 「切替えルールに従っていないことは確か」と規格通りに福島用MOXの品質検査をしていないと認めたが、「これこ
 
れの規格等という表現があり、厳密に従えということではない」と強弁。

 ●新潟県全数データ開示要請「口頭ではおこなっている」
 6月8日、みどりと反プルサーマル新潟県連絡会に対し、新潟県原子力安全対策室長は全数データ開示要請を「機会を
捕らえて口頭ではおこなっている」。さらに「皆さんの(開示)要請を伝えることについては躊躇しない」と答えた。


(短報)原発地域振興法案を無理押しする懲りない面々
  前号掲載した原発地域振興法案は解散により国会未提出でしたが、本法の議員立法化を推進してきた自民党電源立
 地調査会プロジェクトチームの主要メンバーが判明。県内では太田豊秋参議、そしてこの人たち(公選法201条により
 氏名掲載可。こちらで覧を)。
  「原発地域振興法案について」 http://www.fsinet.or.jp/~iwaki/

  インフォメーション
   ○ノーニュークス・アジアーフォーラム福島シンポ第4回実行委員会
    6月29日(木)19時から 双葉教育会館(夜ノ森駅から徒歩10分)


 くぬぎ平たより   第11回 庚申様
        古川眞智子

●6月の椚平はすっかり夏景色である。雑草
はこれでもかと思うほど、たくましく伸びは
びこり、目に映るものはすべて緑、緑、緑。
夜、電灯をともすと居間の南側の大きなガラ
ス戸は昆虫の品評会のようだ。今の季節、な
んといっても一番多いのは峨。大きさが様々
なのは当たり前。形や、色が実にカラフルで
楽しいのだ。ジェット機のような三角錐のや、
平べったい蝶のようなの、かと思うとしゃち
ほこのような凝ったもの、目玉のような模様
を付けたもの。色も茶色、白、クリーム色、
赤っぽいのや鳥の糞のような白黒斑なものま
で、千種を越す蛾がびっしりとへばりついて
いる。中でも圧巻なのは"オオミズアオ"。大
きいのになると10センチ以上もあり、薄水
色に淡い緑がかっていて、ぴんと触角をたて
た姿は、小さな踊り子の中でひときわ目立つ
プリマドンナのようだ。
●でも虫の苦手な人は、とても山暮らしは無
理だろうな。私は小さい頃から蓑虫や蚕様を
おもちゃに遊んでいたし、今でも米搗きバッ
タなんか見つけるとついひっくり返してしま
うくらいだし、そうそう蛇もあんまり恐くな
いから良いようなものの。
●昨年の今頃、子供部屋の縁の下(我が家は高
床式)に柴木を重ねておいたら、蛇たちの格好
の住みかになってしまったらしく、シマヘビ
が2匹、そして大きなヤマカガシが1匹住み
ついてしまった。しかし、冬の間せっせとス
トーブの薪で燃やしてしまったのでどこに行
ってしまったのか気になっていたら、いまし
た、いました。下の倉庫の脇に積んだ柴木の
上でとぐろを巻いて日向ぽっこをしてました。
このヤマカガシなかなかの面構え、しっかり
三角顔をしてるし、丸々とした胴体には黒々
と斑模様がくっきりしてるし、尻尾の先は急
に細くなってるし、初めて見た時はてっきり
マムシかと思い、この大きさはギネスものだ

興奮して皆に報告したらあっさりと否定され
てしまった。マムシは長くはならないそうだ。
しかし、マムシの血清はあっても、ヤマカガ
シの血清はまだないらしいから、くれぐれも
尻尾など踏みつけないよう気をつけなくては。
それに、うなりをあげてスズメバチも飛び始
めたし、スリリングな夏の幕開けだ。
●ところで6月初めの日曜日、県道端に奉っ
てある庚申様の集まりがあった。ここ椚平で
は大きな集まりが年3回ある。まず年の初め
にお正月様。当番に当だった家では庚申様の
回りをきれいにお掃除し、古いじめ縄を取り
外す。そして、新しい藁てじめ縄をなってお
榊(店に売っているような小さな榊ではない、
立派な大きい榊)を山から取ってきて飾り、お
神酒を上げてお札をもらって来る。
●春の彼岸の入りの夜には無常講がある。今
年は夫が用事があって出られなかったので私
が代理で出席したのだが、どうやら無常とい
うのはお悔やみのことらしく、3日間の手伝
いをするらしい。この時は1品持ち寄りで飲
み会がある。
●そして今回の庚申様。お正月に飾ったしめ
縄をはずし、お正月様の時と同じようにお榊
を飾りしめ縄を付け直しお札を受け、お昼に
かけて1品持ち寄りで飲み会となるのだ。
●昨年4月から住み始めた我が家は、なぜか
この当番が次々と回ってくる。まあ、1回や
ればあと10年は回ってこないとはいえ、近
所の人の名前もろくろく覚えていないという
のに…。今回は人の集まりが非常に悪く、10
軒の内、集まったのは半分の5軒。そういえ
ばこの間の無常講の時も、存続か否かでけん
けんがくがく、なかなか人が集まらなくなっ
てきてるという。
●しかし、ここだからまだこういう伝統的な
催し物が残っている。縄をなうなんて今の若
い人にできるだろうか?(現に我々の年代では
もう作れない)榊の生えてる山を子供は知って
いるのだろうか?それよりも、この地の利の
悪い集落に子供達は戻ってくるのだろうか?
●幸いといおうか、私たちはよそ者だがこう
いう事には興味しんしん。次の世代に伝承し
ていくには、こういう物好きの力もけっこう
大切なのかもしれないな。


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