★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★

アサツユ ☆2001.12.8 第125号☆


●脱原発福島ネットワーク.アサツユ編集委員会● 
いわき市鹿島町久保於振1-2、TEL.FAX0246-58-5570 
カンパ120円  /郵便振替. 02190-1-11731 佐藤和良 

浜岡と同系の福島第一2〜6、第二1〜4号機は安全なのか?!

老朽炉1−3でのプルサーマル断念へ。

 11月7日、中部電力浜岡原発1号機の緊急炉心冷却システム(ECCS)の一つ、高圧注入系のポンプを起動するテスト中
に、余熱除去系の配管が爆裂、破断する事故が起こった。また、同月9日には、原子炉底部の制御棒駆動装置の案内管付
近から炉水が漏れ出す事故も発覚した。いずれも原子炉心臓部の安全装置が破壊されるという深刻で重大な事故であった。
配管の爆裂は保守を行う定期点検短縮のために、配管の構造を水平からL字型に構造を変更したことから水と蒸気が接触
して高い圧力がかかるウオーターハンマー現象が起きた可能性が指摘されている。また、漏水は7月から監視されていた
のを放置していたもので、溶接部の黄色腐食割れによる亀裂といわれる。
 浜岡と同じタイプの配管構造を持つ東電は、福島第一原発2〜6、第二原発1〜4号機あわせて9機の配管図面と危険
マニュアルを原子力保安院に提出したが、原因は両者とも構造上の欠陥とみられる安全装置の破壊であり、まず原子炉を
止めて総点検すべきである。
 定期点検短縮や無意味な検査に問題があり、効率優先の体質を改めなければ、住民は安心して夜も眠れない。今や30年
を越す老朽路の廃炉方針を検討し具体化する道を選ぶべきである。特にプルサーマルを予定している第一の3は、浜岡と
同じ配管の高低差改修を行っており、由々しき事態である。こんな炉でプルサーマルの実施などあり得ないことを明記す
べきだ、事業者はじめ保安院のいい加減な対応ではすまされない。県も重大事対に毅然たる態度で望む時である。

脱原発福島ネットワーク 2002年新春交流合宿のお知らせ

 脱原発の流れに、原子力産業と行政が抵抗を強めています。浜岡が危険信号をともし、予想される原発事故を知らせま
した。30年を越す老朽炉の廃炉へ、ネットワークを広げましょう。皆様のご参加をお待ちしております。

●日時:2002年1月12日(土)午後4時〜13日正午
●場所:双葉郡楢葉町、楢葉町サイクリングターミナル
●内容:12日〜体ほぐし、懇親会、 13日〜ブレーンストーミング。
●参加費:8000円(1泊2食付き)  ●申し込み締め切り:12月28日

★年末カンパのお願い
 今年も後わずか、おかげさまでアサツユも11年目に入りました。
アサツユは私たちのネットワーク・ミニコミとして、ささやかながら、その役目を果たしてまいりたいと思います。年末にあ
たり、年間購読料とカンパのお願いを致します。諸事多難の折、恐縮ですが何卒よろしくお願い致します。  編集部一同


第1回ネルギー疎策市民検討会報告 講師海渡雄一弁護士
「原子力のゆくえ〜電力自由化と原子力政策」

 県民参加が実現しないまま進められている県の「エネルギー政策検討会」に対して・市民みんなで考えよう!という呼びかけで、
11月18日ラフィーネ郡山で君「エネルギー政策市民検討会」か開かれました。テーマは5つに分けられ、今回はその第1回目。
●はじめに司会の佐々木慶子さんから、世話人(欠席2人を含む7名)が紹介され、その中のひとりである佐藤和良さんが座長
に承認されました。次に世話人の清野和彦さんが開会あいさつ、座長が県の状況と「市民検討会」の進み方について説明し、講
師紹介(日弁連公害対策・環境保全委員会副委員長。MO×裁判弁護団団長として尽力。カリフォルニアやドイツの現状を視察し
多数のレポートを発行)がされ、ご本人から「日弁連というより個人的としての意見」ということでお話いただきました。

●「日弁連は段階的な脱原発を選択した。自由化は人類的に可能なテーマ。NTTのマイラインの例がある。同時にリストラとい
う問題もあるが、大口の自由化は始まってる。値段の安いエネルギーの供給を産業界が求めている。高い電気電気料金が空洞化
を促進したのではという声もある。電力会社にとっての原子力開発の経済的メリットは、どんなに高い建設コストをかけてもそ
れを回収でさる仕組み。事故による損害賠償も一部を除いて国が代行するという法律が存在する。高レベル放射性廃棄物の処分
を国が負担して研究させている。企業がやらなきゃならないとしたら誰も原子力をやらなかっただろう。ドイツの場合、国は原
発推進に手を出さない。キリスト教民主同盟は『日本はコストの計画を立てているのか。異常な経済計画だ。』と言っている。
カリフォルニアで起きたこと〜電力設備を買い取った事業者が価格吊り上げのために意図的にスクラップして、高騰した卸価格
を小売り料金に転嫁できず資金難に。自由化そのものではなく制度設計の間違い。発電設備の新設が止まっていたと言う事実で
はなく、470万KWの発電設備が作られている。ペンシルベニア、ニュージャージー、メリーランドでは成功。3分の2が小売り
電力の自由化。新規の投資も増えて値段も下がった。イギリスとノルウェーは成功。労働者の首切りも行われているが。
 JCO臨海事故では燃料の発注者である動燃は全く責任をとわれていない。もんじゅ事故後のナトリウム漏洩実験が2億円かかっ
ている。検証申し出を拒否したがビデオにはナトリウム-コンクリート反応が写し出された。にもかかわらず、昨年3月の地裁判
決は『直すと言っているから安全』という論理。六ヶ所村の再処理工場建設は、倒産すると言われているゼネコンがずらり入って
いる。経済・環境からみて意味のない仕事。モラルハザードを起こすのではないか。同年では再処理工場のよう改装で臨海防止装
置が設計通り働かないのを永年放置して『黙示確認』で運転を続けてきたことが発覚した。BNFL工場のネジ混入なども倒産寸前
で労働環境も悪化しているのではないか。
 プルサーマルについては、やると言わないと使用済み燃料プールを使わせてもらえない。プルサーマル止めて使用済み燃料をど
こに置くか。微妙な問題。『反対側は既にあるプルトニウムをどうするのかの計画すべき』と朝日新聞に書いた。
 エネルギー政策に着いて民主的な討論をしてない。改革と言っているが、本当にいらないものを切り捨てるなら、最初にやり玉
にあげなければならない。止めるとすれば補償も必要になる。先進国(米・英・仏など)は既に作ってしまったものを何時まで使
い続けるか、どこまでコスト回収できるかということだけ。都内でゼネコン相手に同じ話をした。東電は反論できない。30年前
の夢のような話をしている東芝。それに群がるゼネコン・下請け・地方の議員・知事。鳥取ではウラン撤去を市民運動が取り組ん
で、弁護士費用を県が出している。

 エネルギー政策基本法は自然エネルギーなどの新エネルギーを主力には位置付けない。法案を作っている小委員会の事務局長は、
元東電の原子力担当役員から自民党議院になった人物。自然エネルギー促進法の制定に真っ向から反対。基本法案には公共団体や
企業・国民が協力する責務が説かれている。地方独自のエネルギー政策を模索する動きに歯止めをかける目論見が隠されている。
ゼネコンに繋がる自民党の原子力ロビーができなくなってきているのでそこに歯止めをかけるためのもの。
 政治的な決定によってエネルギー政策の変更が可能となる仕組みを確保すること。効率的利用によっても消費は削減可能。市場
の自由化は安定供給の障害ではない。行き過ぎた自由化は環境政策後退の危険性がある。EUでは、『環境保護のための国家補助に
関する指針』ができた。汚染者負担。環境保護のコストを電気料金に入れるべき。

<会場からの質問に答えて>●省規模発電の普及。〜単なる自由化だと天然ガスだけ大きくなる。国からなん
らかの規制・保護をする必要がある。ペンシルバ二アは純粋に資本主義的な自由化。」燃料電池が進み各家庭の
発電が可能になり企業化に成功すれば、東電は倒産するかも。●業界と受益者の矛盾する利害。日本はルールが
ないのか。〜法案を作っているのはごく一部の勢力。自由化をすすめる財界を巻き込めば吹っ飛ぶと思う。産業
界も知らない。政治の状態が忙しくて、読んで誰かが言わないと通ってしまう状況。煮詰めるのは電気事業分科
会で出席している議員が圧倒的に自由化に賛成。東電は抵抗●学校で教える責務について、〜これまでも”原発
は安全”という副読本が配られた。法案が通ると国民の義務という形で日本の将来に影響。しかし、事実を教え
てゆけば良い。経済産業省の海外レポートをしっかりやるだけでも本当のことがわかる。

<まとめ>●司会〜無効も25万人見学をやると言っている。科技庁に交渉に行ったら「そんなに言うなら知事
にノーと言わせればいい」と言った。国策に通じる。怖い。ひとり一人が言っていく必要がある。●座長〜3月
までまとめて、知事に提言。今回の隠しテーマは「電力自由化と原子力政策は両立するか。」。県の4つの内の
1つのテーマもでもあり、海外・国内の動向、私の要望を含めて提起された、(面川記)

第2回「闇からの声を聞く-被爆労働の実態と国・事業者の責務」
   12月16日(日)午後1時30分/福島市 福島テルサ
講師:藤田祐幸さん(慶応大学教授)  石丸小四郎さん(双葉原発反対同盟)



Kの私憤(その12)
   囚われ人?自由人?

     佐々木慶子(福島市) 

先週、私の所属する学年のある学級新聞のアンケート
項目の1つに「あなたはT先生派?慶子先生派?」と
いうのがあった。T先生とは、私に対抗(?)して、
授業中に時々「ジェンダー論」をぶっている(らし
い?)同年代の同僚教師である。彼と私はよく対比的
に扱われ、授業の題材(国語の比喩)にまで登場した
そうであるが、いわゆる犬猿の仲ではない。私が改革
派(?)としての論戦を展開する時、彼はむしろ良き
共感者の一人である。しかし、何故か「ジェンダーフ
リー」論には頑なに反旗(?)を翻すのである。その
本意を資っすると曰く、「情勢が人間として差別され
るのは反対だが、女性は細やかで優しくあって欲し
い。」つまり「権利は平等であって当然だが、伝統的
女性の優しさ」をこよなく愛する」ということらしい。
いわゆる「男らしさ・女らしさ」を美徳とする通念は、
彼のような良識派においておやである。いまだにこの
論の賛同者は多数を占めるのだろう。
「男らしさ」とは?-決断力、腕力・権力、リーダー
性、闘志力、強さ、逞しさ、etc.
「女らしさ」とは?-やさしさ、おもいやり、素直さ、
奥ゆかしさ、従順さ、忍耐力、etc.
[総体的には男は鼓舞激励され、女は押さえ込まれてき
た]これらの要素を男粋/女粋でくくるのを止めて欲し
いのである。「男らしくない」「女らしくない」と「生
別役割分業」意識でその人の個性を削ぎ取ったり、生
き方を制限して欲しくないのである。「性」による枠
付けから解放し、「個性」としての要素を認識して欲
しいのである。確かに生理学上の「性差」はあり、ト
イレや風呂などはプライバシー的に男女を区別する必
要がある。しかし、それを理由に区別を正当化するの
ではなく、区別は必要最小限にして欲しいのである。
「男女同権」的に法整備は確かに進んでいるが、それ
がすなわち「男女平等」とは言えないであろう。

「選択的夫婦別姓」法案は、これまで何度も「継続審議」になり成立していない。今国会でも成立しそうにない。これは「家族の絆を大事にする日本の良き伝統を壊すものである」と主張し、根強く反対しているグループがあるとのこと。「日本の良き伝統」とは何?「強制的夫婦同姓(?)」でなければ家族の絆は守れないのであろうか?

この法案は、結婚して同姓を名乗っても良いし、姓をかえたくない場合は別姓でもよいというものである。だから「選択的」なのである。選択肢を広げ、むしろ結婚へのバリヤを少なくさせるものと言えよう。

 今、日本はあらゆる分野が行きづまり閉塞感に覆われている。これは、「男中心社会」の帰結といっても過言ではないだろう。もちろん男だけの問題ではなく、それに甘んじてきた女の側にも責任がある。男は企業戦士として頑張り、昨年の23,000人に上る自殺者の3分の2は男(4〜5十代の働き盛りが多い)である。男性も「男らしさ」に囚われ過ぎたのである。これまでの社会的・文化的につくられてきた性差(ジェンダー)を見直し、家庭と労働の縦割り分担でなく、共同で横割り分担しあって、共に人間として”ゆとり”ある楽しい人生を送りたいものである。

 私はこれまで、ずいぶん「ジェンダーフリー」、「反原発」、そして「平和」についてここで触れてきたように思う。私はこれからも人権(ジェンダーフリー)、環境(反原発)、平和(平和憲法)にこだわっていきたい。そしてさらによいものに傾聴し(囚われ)、不必要なものから解放される”自由人”でありたいと思っている。何に囚われ、何から逃げるのかは、個人の選択である。選択の余地のない・平和でない世の中だけにはしたくないものである。
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 つたない上に締め切りぎりぎりでFAX頼りになり、不鮮明で見にくい原稿を何度も送ったことをお詫びします。書くことはいかに難しく、いかに内面の豊かさが必要であるか、を思い知らされました。

 みなさんのご多幸をお祈り致します。


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