★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★

アサツユ ☆2002.3.8 第128号☆


●脱原発福島ネットワーク.アサツユ編集委員会● 
いわき市鹿島町久保於振1-2、TEL.FAX0246-58-5570 
カンパ120円  /郵便振替. 02190-1-11731 佐藤和良 

福島第一・3号機MOX燃料、フランスで新たに32体製造中!
東電見切り発車、品質保障も県の同意もなし

●東京電力は、2月13日、ネットワークの質問に対し、福島第1原発3号機で計画し
ているプルサーマルで使用するMOX燃料の第2回装荷分・燃料集合体32体を、フラ
ンスのメロックス社に発注しすでに製造中であることを認め、納期は契約上の秘密
として公表しませんでした。

●MOX燃料は、福島地裁での第1回装荷分燃料についての裁判でも明らかになった
通り、依然としてその品質が保証されておりません。このフランス・メロックス社
製のMOX燃料に疑惑がでてきました。
●昨年12月、関西電力は、フランス・メロックス社で製造中のMOX燃料16体につ
いて、経済産業省が検査に合格を出さないと、破棄処分を公表しました。

この背景には、経済産業省が原子力発電技術機構に委託した試験研究結果がありま
す。これには、コジェマ社のMINAS法によるMOX燃料の品質が劣悪でコジェマ
社のメロックス工場製のMOXペレットは、プルトニウム均一度に問題があること、
プルトニウム均一の検査方法の科学エッチング法がプルトニウムスポットを測定で
きず精度も悪いことなどが指摘されているのです。これは、メロックス工場のMOX

燃料製造能力が低いことを意味しており、東電が福島1-3用に製造している燃料の品
質がはたして保証されるのか、信頼性が揺らいでいます。
●現在福島県は、プルサーマル実施を拒否し、エネルギー政策の見直し検討中です。
しかし、東電は、プルサーマル実施への福島県の同意や国民・県民の理解も進まな
いうちに、こっそりと新たなMOX燃料製造を行っています。しかも品質に問題あり、

です。イギリスBNFL社製造の燃料は、武装船に守られてイギリスに返還され、福
島県が第1回分の燃料装荷にさえ同意していないのに、第2回分をすでに製造してい
るというのです。これこそ、信義にもとる行為といわざるを得ません。この地元無視
の体質を変えない限り、「原子力への理解、信頼」などあり得ないことを、事業
者・国は銘記すべきです。

福島第一増設、6年連続で延期に/知事、国のエネ政策の矛盾点指摘
●東電は4日、ピーク時の93年の半分以下という新年度投資計画を公表し、福島第1原発増
設を6年連続で1年延期。理由を「推進には国民のさらなる理解が必要」と説明した。
●知事は、エネルギー政策見直し1周年で「専門家から従来の国の説明とは異なる意見を聞
き・新たな課題を認識した」と述べ、「再処理プルトニウムの消費先、プルーサーマルのコ

スト高、電力自由化」「老朽化対策」等をあげ、国・事業者の意見を聞く可能性を示唆した。


第4回 エネルギー政策市民検討会

「生命は守れるか・原子力防災と国・自治体の責務」
     講師:山本定明(元名古屋大学アイソトプセンター)
                 2002年2月17日(日)pm.1:30・4:00

 時間になったが、まだ講師の山本さんが到着されていない。座長の佐藤和良さんが話を引
き延ぱしつつ、経過説明と新聞に掲載された、「福島第一原発使用予定MOX燃料が、すで
にフランスで製造中である。」という記事の事、13日に東電から脱原ネットに出された質問
状の回答の件などを話した。2時近くになって到着され、電車が遅れた旨話された。遠く富
山からおこしいただき大変なことだがいたって元気な方だ。以下、ご報告いたします。

●今、電力会社の借金がかさんでいる。メーカーは原子力発電が採算に合わないのですでに
切り捨てている。130万kW以上の発電機しか受注しない為高くつく。それは国策に対して
意見の言えない電力会社の悪循環である。発電効率からすれば、原発は良くない。柏崎の34%
が最高で他の原発は33%くらいだ。今効率が良いのは横浜火力発電所のガスタービン複合発
電で60%、コージェネ化してそれを80%まで上げる予定だ。東電は東京湾岸に横浜火力発電

所型を数機予定している。やはりコスト、発電率がよいから。今話題の燃料電池について、
ダイムラークライスラーが一番乗りで2004年に実用化すると宣言した・・・。大阪ガスは
家庭用に実用化を検討中。日本列島周辺には海底天然ガス資源が眠っている。多量に出る
食べ残し食料を発酵させメタンガスを発生し燃料電池につなぐバイオ発電とかも考えら
れる。

●実験室では1マイクロキューリの放射能汚染地帯では避難するが、チェルノブイリでは人
が住んでいる。これは政府の経済的事情によるが、すべて避難させるには膨大な費用がかか
る。(旧ソ連はチェルノブイリ事故によって崩壊した?)原発は効率良く放射能を作り出す
仕掛けだ。
●本来は原研年報の年度データーに基づいて防災計画が考えられるのが本筋だが、今の訓練

はすでに事故が起きたことを想定してさらに2時間くらい過ぎてやっと実際の訓練に入る。
これではもう汚染されてしまっている。災害対策基本法も国ではなく地方自治体にもっと応
援すべきだった。コネチカット州の原発2基周辺の乳癌発生率調査などで放射能汚染を考え
られる。最新の地震学では今までの地震対策は役にたたない。地下の見えていない断層は判
断できない。

●質問に答えて
Q:10H以上離れた所の防災訓練はどうするか。
A:スリーマイル原発事故では風下100マイルが避難範囲。旧科技庁のモデルがアメリカ・ヨー
ロッパの平原で日本には適用できない。けっきょく、モニターによる環境測定を注意する、あ
るいは自分で常時測定する。(飛行機乗務員の高度上空の被曝問題についても話された)
とにかく事故が起きたらいち早く風上に逃げるしかない...。       Ogu記

3月・4月のエネルギー政策市民検討会

 *第5回「原発老朽化に耐えられるか-浜岡の教訓と福島」
   
3月24日(第四日曜日) 午後1時30分/ いわき市文化センター
 
      小村浩夫(静岡大)

 *第6回「地域をどう再生するか一原発と県・立地地域の今後のあり方」 
   4月21日(日) 午後1時30分/ 双葉郡内


福島原発での配管爆裂対策とMOX燃料の安全確認を求める要請書

 ネットワークは、2月13日、東電福島第1原発で、東電広報部に対して、以下の要請書を提出
しました。広報部は「本店に伝える」と応えました。

                              2002年2月13日
東京電力株式会社
   社長南直哉様

                 要請書

                             脱原福島ネットワーク

1. 貴社は、1月17日から27日にかけて、中部電力浜岡原発1号機の余熱除去系配管の爆裂事
故を受けた対策として同系の第2原発3号機配管に水蒸気滞留防止弁を設置しました。
原子炉心臓部の安全装置ECCS系が破壊されるという深刻で豆大な事故であり、福島原発
には浜岡と同じタイプの配管構造を持つ炉が9機もあるため、福島県民は原因の究明と再発
防止対策の確立を求めています。

しかし、中部電力は、配管の爆裂や10種類の警報作動など事故発生と同時に知りえた情
報を1ヶ月以上も公表せず、原子力安全・保安院も、「原因究明の途中段階」で、事業者の
水素逃し弁の設置を再発防止籏として了解しました。
こうした、事故当事者による調査と規制官庁の事業者追随の姿勢は、1989年の福島第二
原発3号機再循環ポンプ事故への対応をほうふつとさせ、県民の不安は消えていません。

特にプルサーマルを予定している第1の3は、浜岡と同じ配管の高低差改修を行っており
原因究明と対策が不明確なままプルサーマルの実施などあり得ません。

2. 昨年12月、関西電力は、フランス・メロックス社で製造中だったMOX燃料16体について、
経済産業省が検査に合格を出さないとして、破棄処分を公表しました。
経済産業省が原子力発電技術機構に委託した試験研究の結果によると、コジェマ社の
MINAS法によるMOX燃料の品質が劣悪であることが示されております。コジェマ社のメロ
ックス工場製のMOXペレットは、プルトニウム均一度に問題があることや、プルトニウム

などが指摘されています.
このことは、メロックス工場のMOX燃料製造能力が低いということを意味しており、東
電が福島1-3用に製造している燃料の品質がはたして保証されるのか、信頼性が大きな問題
として浮上してきました。
現在福島県は、プルサーマル実施を拒否し、エネルギー政策の見直し検討中です。

しかし、貴社はこのような福島県や県民世論の動向を無視し、プルサーマル実施への福
島県の同意や国民・県民の理解も進まないうちに、何らの情報公開もなく、こっそり新た
なMOX燃料製造を行っています。しかも品質に重大な問題がある燃料です。これは、福島
県や県民・国民に対する明らかな背信行為ではありませんか。
この際、以下要請致します。

                 

1. 爆裂事故の原因究明と再発防止対策の確立を行い、選やかに公表すること。
2. メロックス工場のMOX燃料の品質保証、信頼性を速やかに公表すること。
3. ベルゴ社製燃料の信頼性も確立されていない以上、福島1-3でのプルサーマル
 を実応しないこと。
                                      以上


く ぬ ぎ 平 た よ り

第18回 春へ

     古川眞智子 

●3月に入り、いろいろな所に春がやってきた。
里に下りて春1番と言えば、やっぱり芳しい梅
の花,そして山での1番乗りといえばマンサク
の花ではないだろうか。
●私が会津に住んでいた頃、マンサクの花は本
当に「まず、咲く」「満咲く」春一番の花で、ず
っしりとかぶさる重い雪の下から、鮮やかな黄
色い花を見せてくれた。ところが、このいわき
は温暖なせいか、木がすくすくと育ち、空に向
かって花を咲かせるものだから、切り紙細工の
ような黄色の花は青空に溶け込んで、ちっとも
目立たない。花の付きも「稀咲く」ぐらいに、会
津に比ぺてぐっと少ないような気がする。
●マンサクの花が咲く頃、思い出すのは、昔飼
ってた愛犬タッピーのことかな。私が中3、高
1と過ごしていたのは、会津の田島の奥の山の
中だった。そこに貰われてきた真っ黒な子犬は、
父に、青森の龍飛岬から取った龍飛(タッピー)
という果敢な名前をっけてもらったにも関わら
ず、お手すら満足にできない、お人好しの駄犬
だった。

●その頃、私は会津若松に下宿していて、休日
に戻るのだが、遊び相手はもっぱらタッピー。
2人で山を駆けずり回っていた。そしてマンサ
クの咲く春、私は考えた。この残雪の中をソリ
で滑ったらどんなにか気持ちが良いだろう。適
任の相棒もいるではないか。そこで特訓を始め
た。タッピーを紐で繋いでソリの前ヘ。…走る
訳が無い。そこで、篠竹を取ってきて先に糸を
結び付け煮干しくく.り、犬の前へ垂らす。予定
ではこれで雪山をすいすいと…。しかし、その
頃すでに私は160センチを越す大きな娘で…、
動く訳が無いのだが、飽きもせず毎日特訓を繰
り返した。これが16の娘の考えることであろ
うか?私とタッピーの頭の程度は同じだった。
・・今もあまり成長したとは思えないのだが…
●…ここ椚平には今年の冬も山のお客さんが訪
れた。まず訪れたのは、ヒヨドリ。野山に青物

が無くなってくると、白菜、チンゲンサイ、そ
れにブロッコリーの葉までを食べに来る。裏の.
山桜には、咽喉の紅いウソち花芽をついばみに
やって来た。そして今年は大物も・・。
●ある日、デッキの上にコロコロと犬のうんち
のような物が転がっていた。サンは決してこん
な所に糧相はしない。下のロム?サンより順位
の低いロムがこんな所にしたら、サンが黙って
いるはずが無い。となるといったい誰が・・?
●犯人はなんと猿。前日、収穫していたものの
腐りかけてきたカボチャを10ケ近く捨てた。
それを食べに来たら、軒先にもっと美味しい干
し柿がつるしてある、ということらしかった。
しかし不思議なのは番犬サンがちっとも吠えな
かったことだ。考えてみると猿は縦横無尽に移
動するし、雄の成獣だったのでかなりの大きさ。
それで恐くて吠えれなかったようだ。夫が「こ
らあ一」と追い払うとここぞとばかりに一緒に
なって吠えていた。
●干し柿をしまってしまうと、2、3日でどこ
かに行ってしまった。きっと、離れ猿なんだろ
う。冬だったからこんな被害で済んだものの、
収穫の時期だったら野菜や果物に大きく害を受
けるところだった。別荘的にたまに生活してい
るなら猿も珍しいお客さんと、歓待したかもし
れないが、ここで生活している今は、猿は害獣
に他ならない。

●そしてこの冬、私は初めて朝鮮漬けを漬けて
みた。子供に言われた。「そろそろ、漬け物を漬け
ても不足の無い年になったよ。」お料理は好きで
色々作るのだが、なぜ漬け物は今一で苦手で漬
けたことが無かったのだが子供に言われて、な
るほどと納得してしまった。齢(よわい)50、
昔だったら「おばあちゃんjと呼ぱれても不思
議の無い年だ。
●「よっしゃあ、漬けてやろうじゃないの。」
風呂場の体温計を持ち出し、白菜をデッキの手
すりに並べて天日干し、塩を計って…。おかげ
で美味しい白菜漬けを作ることに成功した。
しかし、朝鮮漬けは…。3回ほどやってみたのだ
が今一つ満足のいく味が出ない。これは年の問題
じやない。経験の問題だね。研鑽。研鑽。
●白菜漬けも、そろそろ酸っぱ味が出てきた。
…春も駆け足でやってきた。


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