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★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★ アサツユ ☆2003.03.10 第140号☆
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制度の低い超音波深傷検査による健全性評価は安全無視!
応力腐食割れの究明と対策確立なしに再開なし
●原発の安全上、ひび割れの有無は本質的問題です。再循環配管は、冷却材喪失事故の
対象配管であり、その配管にひび割れがあり超音波探傷検査(UT)の検査方法が信頼できな
いという事態は深刻です。健全性評価の前提が揺らいでいるのです。
●国は、2月26日の健全性評価小委員会で、原子力安全・保安院自身が「UTデータによる
評価の不確実性、UT手法の改善、配管の取替又は保修」を認めました。にもかかわらず、保
安院は、再循環配管のひび割れは「より正確な測定方法のめどを得るまでにはかなりの期間を
要する」とし、3月10日の小委員会で配管の補修・交換で運転再開に対応する方針を了承し
ました。そして、福島第一・4号機第二・3〜4号機のシュラウドについても、「シュラウドの構造
強度は5年後も十分あるとし、キズのまま運転することを認めたのです。これらを、今月中旬
から県や立地町、議会、住民に説明して、運転再開の条件を整えるといいます。
●福島県と福島県民世論が不信感を持っているのは、「ひび割れを隠したのは問題だが、ひ
び割れの有無は問題でない」と言う国と東京電力の考え方です。運転再開の大前提となる安
全確認の信頼性が崩れているにもかかわらず、闇雲に「安全宣言」する国の姿勢に、これまで
の原子力行政に対する反省がひとかけらでも見えるでしょうか。ひび割れを放置して原発の再
稼動はありえません。安全と安心の軽視は、福島県民に対する更なる裏切りです。
●一方、東京電力は、福島第一1〜5号機はじめ、すでに再循環系配管を交換済みで安全
は確認されたとしています。しかし、それは10年間で全溶接線の25%を検査してひび割れが
確認された一部に限られています。ひび割れの続出は、再循環系配管の全溶接線の点検が
必要なことを示しており、全機の再循環系配管接合部の100%総点検を行うべきです。また、
圧力バウンダリを構成する主蒸気系や給水系の配管、疲労の激しい再循環系・給水系などの
各ノズル部の検査について、全てを情報公開し健全性評価を行うべきです。
●いま、必要なことは、再循環配管のUTによる亀裂評価の信頼性点検方法の妥当性・信頼性
を徹底的かつ厳正に見直すこと、低炭素鋼(SUS316L)の応力腐食割れの原因究明を
徹底し対策確立に全力をあげることです。やるぺきことをやらず、運転再開を急ぐ国の姿勢こ
そ、原子力行政の最大の問題点です。
インフォメーション
「チェルノブイリの祈り」上演実行委員会
3月19日(水)・4月2日(水)午後6時30分 いわき市文化センター
第8回エネルギー政策市民検討会
3月30日(日) 午後1時30分 郡山市 ラフィーネ郡山
3.5保安院・東電交渉ー再循環系配管損傷検査と主蒸気系配管状況
「今回の電力のUTデータ信用できない」福島事務所
県内の5市民グループは、3月5日、原子力安全・保安院福島第一検査官事務所お
よび東京電力福島第一・第二原子力発電所との交渉を行いました。これは「再循環系
配管損傷」と2月28日に提出した「主蒸気系配管の健全性等に関する公開質問状」に
対する回答をめぐるものです。いずれも市民側からは7名が出席しました。
●原子力安全・保安院福島第一検査官事務所長
1、再循環系配管のひび割れに関する調査について
回答:今回の電力のUT(超音波探傷検査)のデータは信用できない。他の方法の信頼性を
これから確認する。UTの精度については昔から調査していた。今後、精度をあげるた
めデータをとっていきたい。'.
2、主蒸気系配管
回答:主蒸気配管の材質は、炭素鋼のため、応力腐食割れはないが、ユーロジョン対策と
してUTで減肉、.侵食についての検査を行っている。検査粒度に誤差はない。
3、再循環配管ノズル部の検査
回答:ノズル部の検査は、再循環系、主蒸気系で実施。10年で100%の検査。
●東京電力福島第一・二原発広報部
1、1月20日付質問の回答 福島第一・二原発の再循環系配管について、回答:別表
2、主蒸気配管の健全性
1) 再循環配管同様のひび割れがないのか。回答:炭素鋼のため、応力腐食割れはない。.
2) 主蒸気配管の材質や溶接方法・検査問隔,.検査精度はどうなっているのか。
回答:供用期間中検査で10年間で25%のUT実施。
3) 配管を徹底的に点検・検査すべき。回答:主蒸気系、現状で十分。.給水系は後日報告。
3、再循環配管のノズル部の検査
1) 今回の検査対象に入っているのかは。入っていない場合、その理由は何か。
回答:今回の検査に入っていないが、配管より検査頻度は高い。
2) 検査していれば、その雄・検査閲隔・検査精度はどう牟っているのか。
回答:UT、10年で100%の検査。※各号機の10年間の履歴(点検数、補修内容など)
は、確認して回答する
4、超音波探傷検査(UT)の精度及ぴ応力腐食割れ(SCC)問題.
1) UTの精度が低いことは、健全性評価の前提となる検査とその評価自体の信頼性の低
いことになり、安全の確保にとって大きな問題ではないか。
回答:溶接線近傍もしくはその中に進展しているよ参な特殊なひびの検出に関しでは誤差
が大きい。検出精度向上のために、福島第二2〜4などでUT手法改善の実証を行う。
精度改善が図られ、健全性評価手法の妥当性が確認された時に、個々のひび割れの
健全性を評価し取り扱いを検討する。
2) SCC問題で、溶接後の熱処理をしていないことが、重大な要因ではないか。
回答:熱処理だけではない。材料面の改善、磨きなどの応力改善、酸素など環境改善。
経済産業大臣 平沼赴夫 様
原子力安全保安院院長 佐々木宣彦 様 2003年3月5日
配管亀裂総点検と検査データの公開、安全の確立を求める要請書
原発の安全上、ひび割れの有無は本質的問題です。
再循環配管は冷却材喪失事故(LOCA)対象配管であり、その配管にひび割れがあり検査方
法が信頼できないという事態は深刻です。これについて、国は、2月26日の健全性評価小委員
会で、原子力安全・保安院自身が「UTデータによる評価の不確実性、UT手法の改善、配管の
取替又は保修」を認めました。必要なことは再循環配管のUTによる亀裂評価の信頼性点検方
法の妥当性・信頼性を徹底的かつ厳正に見直し、安全側に立って対策を取ることです。
ところが、報道によると、再循環配管のひび割れについて「より正確な測定方法の目どを得る
までにはかなりの期間を要する」とし、10日の小委員会では配管の補修・交換で運転再開に対応
する方針が了承され、健全性評価が取りまとめられる見通しといいます。そして福島第二・2〜
4号機のひびの修理点検について評価し、今月中旬から県や立地町、議会、住民に説明して、運
転再開の条件を整えるというのです。
こうした国の動きに対して、福島県と福島県民世論が不信感を持っているのは、「ひび割れを
隠したのは問題だが、ひび割れの有無は問題でない!」と言う国と東京電力の考え方です。それ
は、安全と安心を軽視しているからです。
ひるがえって、東京電力は、福島第一1〜5号機はじめ、すでに再循環系配管を交換済みで安
全は確認されたとしていますが、それは10年間で全溶接線の25%を検査してひび割れが確認
された一部に限られています。ひび割れ続出は、再循環系配管の全溶接線の点検が必要なこと
を示しており、貴院は、全機の再循環系配管接合部の総点検を促すべきです。
また、再循環配管同様、圧力バウンダリを構成する大口径配管である主蒸気配管は、原子炉建
屋とターピン建屋にまたがる長大な配管です。現在再循環配管同様のひび割れがないのか確認
はされていません。しかも、主蒸気配管の健全性論議は一切ありません。主蒸気配管の材質や溶
接方法・検査間隔・検査精度はどうなっているのか。さらに、再循環配管ノズル部の検査状況に
ついても明らかになっていません。全てを情報公開すべきです。
こうしたやるべきことをやらず、運転再開を急ぐ国の変身こそ、原子力行政の最大の問題です。
現在は、運転再開の大前提となる安全確認の信頼性が崩れているのです。ひび割れを放置して原
発の再稼動はありえません。この際、以下強く要請いたします。
記
1、国は東電に対し、再循環系配管接合部の総点検を行い、内面研削等の実測値による基礎デー
タを収集し、公表するよう求めること
2、国は東電に対し、主蒸気配管の点検データの公開を求め、健全性評価を行うこと
3、国は東電に対し、再循環配管ノズル部の点検データの公開を求め、健全性評価を行うこと
4、安全の確立と県民の信頼回復がないまま停止炉の運転再開を行わないこと
以上
原発いらないいわき市民の集い ストップ!プルトニウム・キャンペーン
脱原発ネットワーク・会津 脱原発福島ネットワーク 福島原発30キロ圏ひとの会
連絡先:いわき市鹿島町久保於振1-2丁目:0246-58-5570
●私の好きな「早春譜」と言う唱歌の出だしは. |
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