★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★

アサツユ ☆2003.11.10 第148号☆


●脱原発福島ネットワーク.アサツユ編集委員会● 
いわき市鹿島町久保於振1-2、TEL.FAX0246-58-5570 
カンパ150円  /郵便振替. 02190-1-11731 佐藤和良 

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第二・4号機でも五年以内点検の再循環配管にひび剤れ!
燃料集合体などから異物、東電の安全管理は最悪?

●東京電力は.10月29日、福島第一原発1号機で、再装荷予定の燃料集合体約400体
のうち6体をサンプル検査したところ、燃料集合体一体の底部から金属片が見つかった、と公
表しました。金属片は半円形で、縦6.4ミリ、横4ミリといいます。燃料棒の間隔からすると6ミリ
という異物は大きく
、燃料棒が傷つき放射能が漏れ、燃料棒が溶け出せば大事故に発展する
可能性もありました。今まで異物混入に気付かなかったのは、あまりに問題が大きく、あらため
て品質管理体制が厳しく問われます。
また、東京電力は、この1ヶ月で福島第一原発1・2・4・6号機、福島第二原発2・3・4号機
の圧力制御プールから、スパナや電動研磨機・シートなど936点の異物を回収したと公表しま
した。そもそも圧力制御プールは、事故発生時の緊急炉心冷却システム(ECCS)用の水源で
あり、異物が混入すれば緊急時に機能しないことも考えられます。このことは、東京電力が
損傷隠しの対策としてかかげた品質管理体制が改善されておらず、依然、安全管理の根本的
改善が求められています。情報公開にいたっては、第一原発2号機は9月11日に点検を開始し、
9月17日に異物を発見しながら、県民への発表は10月9日で3週間後という有様でした。
●再循環系配管の点検について、県民の安全と安心を確保する立場から、過去5年以内の定
期検査で異常なしの継手も検査するよう求めてきましたが、東京電力もようやくこれを認
め一部追加点検を行いました。その結果、福島第二原発4号機で1個の継手から12箇所のひ
ぴ割れが発見され、最大で長さ約258ミリ、深さ3.6ミリあったと10月23日公表しました。
あらためて、過去5年以内を点検から除外する妥当性が完全に崩れました。定期検査の記録
を鵜呑みにして検査対象を限定し、未点検箇所を残して運転の再開を行うことの危険性が、
明確になったのです。未点検箇所の全ての点検が必要であると、あらためて要求します。
また、再循環系配管の国の定期検査結果で、『異常なし=良』としてきた「省令(溶接省令)
及びその解説に定められた判定基準」問題についても、疑惑は何一つ解明されていません。
再循環系配管の母管部材厚40mmからすると、13mmまでのキズ=ひび割れは認める判定
基準の存在を福島県と福島県民は知りませんでした。不正発覚以降、東京電力社長は『どん
な小さなひびもあってはならない』とされてきたことが不正を生んだと嘘を言い、経済産業
省と保安院は、これらを隠して維持基準の法制化を図りました。福島県と福島県民をないが
しろにした、許されざる背信行為です。
福島二3号・B661-101-F08は、第5同定期検査で52mmという数値で定期検査判定基準を越
えるにもかかわらず、『異常なし=良』であり、福島二3号・B661-101-F08は、第11回自主
点検でキズが299mmまで進展。深さもUT4.Ommに対し実測値は7.5mmでした。東電と
保安院に対し疑惑解明を強く求めます。このままでのひび割れ運転は依然容認できません。

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福島原発での燃料集合体への異物混入等で質問書提出

10月31日、ネットワークは、福島第一原発1号機で、再装荷予定の燃料集合体の底部
から金属片が見つかった件などについて、下記のとおり質問書を提出しました。

福島第一原発1号機の件は、燃料棒が傷つき放射能が漏れや燃料棒が溶け出せば大事故
に発展する可能性もありました。今まで異物混入に気付かなかったのは、問題が大きく、
あらためて安全管理体制が厳しく問われます。また、この1ヶ月で福島第一原発、福島第
二原発の圧力制御プールから936点の異物が回収された問題も、東京電力の品質管理体制
が最低レベルであり、プールが事故発生時に作動する緊急炉心冷却装置の水源であること
から、ことは重大で、看過できるものではありません。 11月20日午前10時より、
第一原発サービスホールで文書回答と説明があります。皆さんご参加ください。

__________________________________________ 
東京電力株式会社                 2003年10月31日
社長   勝俣恒久 様
                       脱原発福島ネットワーク
                       TELFAX:0246-58-5570

 福島原発での燃料集合体への異物混入等について
の公開質問書

               

1.福島第一原発1号機燃料集合体の金属片混入について
(1)異物は何か、混入ルートは判明したか。
(2)原因究明と対策はどうなっているか。
(3)品質管理上、何が問題なのか。
(4)1F-1の全燃料集合体の検査を行うか。
(5)他号機の全燃料集合体検査へ水平展開を行うか。

2.福島第一・第二原発圧力抑制プールの異物について
(1)回収された異物の一覧(品目、形状、規格)を示されたい。
(2)異物放置・混入の原因は何か。
(3)作業機器管理はどうだったか。管理区域の物品管理基準と実態、その把握状況を示
  されたい。
(4)日常の定期検査・自主点検の方法と頻度を示されたい。
(5)各号機ごとの点検・検査履歴及びそれ以外の修理等の履歴を示されたい。
(6)各号機ごとのシビアアクシデント対策として行った作業の内容と履歴を示された
  い。
(8)防護服、防護マスクの着用など作業環境を示されたい。
(9)圧力抑制室内の空間線量と圧力容器まわりの空間線量及び被曝実績を示されたい。

3.福島第一・第二原発再循環系配管の損傷について
(1)再循環系配管の追加点検と損傷確認状況の一覧を示されたい。
(2)福島原発で「指示が一定の長さ以下」で「良」とした定期検査の一覧を示されたい。
(3)「自主点検」でひび割れを確認し「定期検査」で「異常なし」とした部位の一覧を
  示されたい。
(4)定期検査の手順を自主検査とどこがどう違うのか、実際を示されたい。
(5)南前社長は溶接省令判定基準を知りつつ「どんな小さなキズもあってはならない」
  としたのか。
(6)部分取替時の応力緩和施工の実際について、溶接作業等の作業環境、施工実態、作
  業中の監督、立会いなど状況を説明されたい。

                              以上
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 原発における地震被害 2003.11.09 東井 伶

 さる5月26日発生した「2003年宮城県沖の地震」により、170キロも離れた福島第一
原発で地震被害が報告されています。この情報を11月6日の東電本社交渉等をもとに、お
伝えします。地震による被害として、原発では非常に珍しく、貴重な事例です。

(1) 分離器の仮置き用脚部に変形
 気水分離器とは原子炉圧力容器の中、シュラウドの上部に乗せてあり、炉心をすっぽり
上から覆うようにかぶさっています。炉内の点検や核燃料の交換のさいには、圧力容器上
部の蓋をはずし、炉内構造物を上から順に取り外します。気水分離器は、この間のジュラ
ウド一斉点検のため取り外され、水を張ったプールの中に保管されていました。仮置き用
脚部
はこのときのために着けられているとのこと。

●福島第一原発6機のうち3機にて確認済み
 サイズは長さ約30センチ、直径8センチ(?)くらいの円柱。材質はステンレスSUS304。
外径6メートル近い円筒形の巨大な気水分離器に、この脚がたったの4本。福島第1原発4
号機で、8月20日に炉内に戻そうとしてはまらず、4本の脚部が全て内側へ曲がっている
ことに気が付いた。
その後、他の号機も調べて、1号と2号にも同様の損傷を発見した。
1号は最大5ミリ、2号は同27ミリ、4号は最大81ミリ-最小でも43ミリ、いずれも
内側へ曲がっていた。残る3機は調べていない。3号機と6号機は地震当時すでに炉内に
はめられていた。5号機は、今は炉内に戻されている。5号機も曲がった可能性はあるが、
最大22ミリまでは曲がっていたとしてもつっかえることなくはまるので、調ぺてみなけれ
ぱ判らない。
荷重について行ったモックアップ試験によれば、脚部1本に付き12トンの荷重によって、
80ミリの変形が確認された。(この値から、地震当時に受けた荷重が想定できる。)さらに、
変形を元に戻そうとして修理の際にひぴを生じさせるという2次被害も発生している。

●女川原発2号機も
 なお、震源から約60キロという、もっと近くに位置する女川原発でも同様の被害が判っ
ています。1号、3号はすでに炉内にあったのですが、2号機が同じ損傷を受けたとのこと。
女川のほうが直下に近いので地震荷重も大きいと思いますし、気になります。(量的なこと
は女川に聞いてからまたいずれ)

(2) その他の被害/原子炉建屋で地表より大きな揺れ?
 上記の被害に気が付いたのは、地震発生から3ヶ月も後のことでした。もちろん地震の
直後には一応点検を行なっているのに、発見できなかったのです。女川原発では福島の話
を聞いて調べてはじめて判ったようです。想定すら出来なかったということです。
この地震では、地表の揺れを越える大きな値が、原子炉建屋地下で観測されました。
 前項の被害を経験した福島第一原発内の揺れは立地町内の地表観測データより大で、
岩盤に直接設置する原発は地表の揺れのように大きくはならない、というこれまでの電力
の説明に大きな疑問符を付けました。

 事実、使用済み核燃料プール内の水のスロッシング、コンクリートの柱がかけ落ちる、
水銀灯が落ドするなどといった、震源地直近でしかみられないような被害が、同原発で報
告されています。コンクリートのかけらは大小20個くらい、一番犬きいもので約15セン
チあった、という不思議な話です。
 このサイトには6機の原発がありますが、ひび割れ点検のため全て止まっていたのは幸
いでした。それでも1機、地上階で緊急停止レベルの地震動を感知して信号を発していま
す。地震をあまく見るな、ということです。

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く ぬ ぎ 平 た よ り
第37回   
晩 秋

           古川眞智子 

●ひと月ご無沙汰しているうちに季節は晩秋に
移り変わってしまった。先月はアサツユ発行直
前にパソコンが言う事を聞かなくなってしまっ
た。「ScanDiskはこのドライブ上に無効な…
云々」と出てきて画面は固まった。書いてある
文章は読めるけど、何を言わんとしているかが
皆目検討がつかない。これが噂のウィルスか?
と息子に慌てて連絡をして、事務所まで持って
行った。そこで息子がチョンとキーを打つとパ
ソコンはたちどころに稼動始めた。う-ん、わ
からん。情けないこっちゃ!
●…10月24日、通勤途中の夏井川の三島橋
にも白鳥がやって来た。この頃になると、もう
ソロソロ渡ってこないかな?と毎日のように眺
めながら通う事になる。初日は2羽、別に来た
からといって餌を与える訳でもないのだが、姿
を見つけると「いやはや今年も遠い研ご苦労さ
ん。」と褒めてあげたくなってしまう。そして「あ
〜あ、もうすぐ冬だよなあ。」と気を引き締める。
何故なら、この時期は風邪、風邪、風邪、と、
立て続けに引くからだ。毎週のように山で観察
会をやり、アウトドアしているにもかかわらず、
そよと北風が吹くだけで「ハックション」とな
り、熱を出すのが恒例となっている。これまた
情けないこっちゃ!
●さてはて今回は、10月17〜19日と、宮
城の栗駒山の中腹で行われた「東北環境教育ミ
ーティング」の時の話しをしてみたい。いわき
の森に親しむ会の仲間7人と参加したのだが、
一日目は午後からの開催なので、午前中に栗駒
山に登ろうという事になった。しかし、私は山
登り?が大の苦手。すぐに息が上がり足が上が
らないという根性無しなのだ。6人の男性諸氏
は皆山男である。残り2人の女性は尻込みした
のだが、まあ、行ける所までと、しぶしぶ付い
て行った。途中までは待っていてくれたものの
あまりののろさに業をにやしたのか途中からは
視界から消えてしまった。まあ、どうせ道は一
本。行ける所まで行こうと、ふうふう言いながら
もなんと頂上まで行ってしまった。頂上には昨
日降った雪が残り、霧氷まで見る事が出来た。
むりやりでも引っ張って来てもらって良かっ
た! 成せば成る? 感激でした。
●翌日は1日外での活動。私は「ブナ山のキノ
コ狩り」という分科会を選んでいた。しかし、
今年はキノコが大不作。急遽、「またぎと歩く
ブナ林」と合流する事になった。総勢20名で
標高800近いブナ林に入って行った。山の頂上
の紅葉は終わっていたが、歩いた辺りは紅葉真
っ盛りでマイナスイオンを充分に吸いながら歩
いて行くと、途中から突然「藪漕ぎ」に…。背
丈よりも20〜30センチは高いと思われるスズ
タケの中に闇雲に突っ込んでいくのである。途
中誰かがキノコを発見すると呼子が鳴る。その
呼子のする方にすばやくたどり着かなければな
らない。なぜならば、そこらここらのブナには
熊の爪痕がクッキリ。そして新鮮な糞も…。い
わき辺りの山歩きとは訳が違うのだ。これって
本当に計画されたコースなの?まさか研修に来
て、こんなサバイバルな思いをするとは…。…
おかげでこれからはどんな薮も恐くないぞとい
う妙な自信が付いたのは確かだ。
●やっとの思いでカヤ原に出て、「またぎの権
次郎さん」から、熊狩りのし方や、兎狩りのし
方を教えてもらった。私が一番興味を引かれた
のは、「カスブ」という松明。松明というよりは
今の懐中電灯のような物で、ヤマブドウの蔓を
よじって、長さ60センチ大さ5センチぐらい
に編んである物だ。火をつけるとブスブスと線
香のように燃え、暗い時はブンブン振り回して
火の力を強め、燃え過ぎる時は地面にこす
り付けて火力を弱めるという優れものである。
帰りにおねだりして一本いただいて来たが、な
かなかの逸品である。シナの木の皮で作った蓑
も芸術品のような趣があった。今はもうまたぎ
で生活を立てている人はいないと話しだったが、
あの生活の知恵が途絶えてしまうのはもったい
ない話しだ。
●…第43回衆議院選挙が終わった。これから
の日本がどうなっていくのか、節目の選挙だっ
たと思う。マニフェストがどう活かされていく
のか、期待をし もいいんだよね。

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