★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★ アサツユ☆1998/7/5 第84号 ☆ |
プルサーマルで県知事への要請行動
●ストッププルトニウム・キャンペーンは6月24日午後3時より福島県庁の原子力安全対策課で県知事に対する要請行動をおこないました。申し入れ事項は下記の2点です。
●これは、佐藤知事が7月に核燃料サイクル懇談会を開き国側を呼んでバックエンド対策の回答を聞き、プルサーマルの対応を判断するとしているためです。その後7月14日に第7回目の懇談会に稲川資源エネルギー庁官が出席し「核燃料サイクル-使用済み燃料・バックエンド対策およびプルサーマルの安全性」を説明することになりました。
●プルサーマル計画について、4月、国と東電説明会や討論会を開きましたが、県民の理解や同意を得るには程遠くまだまだ未解決の問題だらけです。国民的合意とは何か、プルトニウム利用の包括的検討と県民的理解のため何が必要か明らかにされるべきです。
●私たちは、知事が県民の意見を同意し決定に反映させていくか、意志決定過程に県民はどう関われるかを注目しています。県民の代表である知事と議会が県民を守る義務を果たし、県民の意志と利益を代表してくれるよう強く望みます。
●知事の判断の時期が近づいています。自民党県連原子力本部は、9月県議会までに原発立地地域振興の要求をまとめプルサーマルに結論を出そうとしています。節目の9月議会。そして12月議会に向けて大きな県民行動をつくることが必要です。市民の出番です。
1、核燃料サイクル懇話会での国のバックエンド対策回答後に、IAM報告と市民団体の意見も聞くこと。 2、プルサーマル、バックエンド対策を含む核燃料サイクルについて、知事の私的諮問機関、仮称「核燃料サイクル懇談会」を設置し、県民各階各層の意見を聞く県民的論議の場を作ること。 以上 |
福島県民を愚ろうし続ける東京電力という企業 〜第74回定時株主総会・事前質問書に対する東電の回答 |
●東京電力の定時株主総会が6月26日に開催されました。事前質問書を福島県内の株主が提出し、株主総会で種市副社長が回答しました。プルサーマルや第一原発増設など福島県民にとって切実な問題ばかりでしたが、回答は誠意あるものとはいえず、地方の時代といわれながら、むしろ福島県民を愚ろうした内容です。一企業になぜこれほど住民が翻弄され続けねばならないのか。悪い夢が続く。以下5項目のうち4項目の要旨を掲載いたします。
1、福島原子力発電所におけるプルトニウム燃料(MOX)の利用について
1)福島県民はプルトニウム利用に不安感を払拭できずにいます。絶対にプルサーマルを実行するのですか。
→地域の皆さまのご理解が最重要課題。そのために様々な理解活動に取り組んでいる。
2)実行するとしたら、県民感情を無視してまで実行する理由は、何ですか。
→無回答
3)福島県知事は「プルサーマルよりバックエンド対策が先決」としていますが、バックエンド対策が先決だと思いますが。
→プルサーマルと平行して精力的に取り組む。
4)荒木社長は5月24日の高レベル廃棄物懇談会で「電気事業者でありながら、こんなに大変な問題であることを初めて知った。原子力を始めた当初は高レベル廃棄物は一生使っても豆粒ぐらいと思っていた」と発言していますが。廃棄物の排出責任をどう考えていますか。対策を示してください
→報道は発言の一部を取り出したもの。排出責任は、原子力委員会の策定する大きな枠組みのもとで事業者としての役割を果たしていく。
5)福島県などへの安全協定に基づく事前了解願い申し入れの時期は、本年9月ですか。
→未定。県当局と相談しながら検討進める。
6)MOX燃料輸送について、米国はパナマ運河の通行を認めず、核防護上護衛艦による護衛を要求していますか。
→具体的内容は検討中。核防護上に関わる事項で答えは差し控える。
7)1999年定期点検時の福島第1原発3号機へのMOX燃料装荷は可能ですか。
→大変厳しい状況だが、最大限度力。
8)電事連は、世界の全原発でプルサーマルを実施したらウラン資源の節約率は25%といいます。日本の原発でのプルサーマル実施は3分の1ですから、天然ウランの節約率は、0.8%ですか。
→一概にはいえないが、全使用済み燃料を再処理し、回収プルトニウムをすべてプルサーマル利用すれば20%節約。
9)MOX燃料加工費はウラン燃料に比べ割高です。再処理費用・燃料運送費等を考慮し、海外で再処理した場合と国内(六ヶ所)で再処理した場合、それぞれ何倍となり、電気料金はいくら上がりますか。
→割高なのは事実だが、額は経営努力で吸収可能、電気料金は影響しない。
10)現時点でプルサーマル実施の100キロワット級沸騰水型原子炉は全世界でドイツの2機ですか。
→その通り。
11)国内で低燃料度実績は沸騰水型で敦賀1号の2体のみです。軽水炉原発での実績としてはプルトニウム富化度も燃料度も高いのは福島原発が初めてになりますか。
→他に実績がある。
12)MOX炉はウラン炉に比べ運転安全余裕率が低下しますか。実証的安全研究があったら教えてください。
→基準を十分満足している。研究結果は日本原子力学会誌平成9年2月号「我が国におけるMOX燃料の照射実証および照射後実験」など。
13)使用済みMOX燃料はどこに保管貯蔵するのですか。その量はいくらですか。
→再処理されるまで燃料プール等で貯蔵。量は見積もっていない。
14)使用済みMOX燃料の再処理は技術的に可能ですが。リサイクルできますか。できるならいつですか。
→可能、すでにフランスで実績あり。
15)国民、自治体、議会、県民の合意を得る作業を具体的に示してください。
→様々な理解活動で、皆さまに理解いただければと考える。
16)県民から公開討論会の要請があれば積極的に情報公開に説明する用意はありますか。
→すでに開催され報道されている。
2、使用済み燃料対策について
1)使用済み燃料一時貯蔵の各サイトごとの量、貯蔵方法、貯蔵期間、今後の対策を示してください。
→貯蔵量は福島第一・808トンウラン、福島第二は1032トンウラン。貯蔵方法は福島第二は貯蔵プール、福島第一はこれに加え乾式キャスクおよび供用プール。
2)使用済み燃料のサイト外一時貯蔵施設の設計計画を示してください。
→中間貯蔵は平成22年を実施目標。
3)これまでの再処理業と今後の計画を示してください。
→9年度末で1050トンウラン。今後イギリスと動燃で1030トンウラン、日本原燃で再処理開始後15年間で3870トンウランの計画。
4)海外での再処理契約更新の現状を示してください。
→将来に向けて一つの選択肢。
3、福島第一原子力発電7、8号機の増設について
1)環境調査書の公表、県への報告、住民への説明会の時期を示してください。
→地元ご利用とご協力のもとで進める。
2)第1次ヒヤリング、電源開発審議会への上程など計画の日程を示してください。
→無回答。
4、シュラウド交換について
1)作業従事者数、総被爆線量、その際の平均空間線量と操作業時間を示してください。
→プラント解列から並入まで420日程度。3200人程度。総線量の計画値は13人・シーベルト。1時間当たり平均4ミリシーベルト。最大でも法令限度の年間50ミリシーベルトは下回る。
2)炉心の作業従事者数、総被爆線量、平均被爆線量と最大被爆線量を示してください。
→炉内作業は1000人程度。
3)科学徐染の前後と遮蔽体装着後の、炉内での空間線量測定値を示してください。
→0.2〜0.4ミリシーベルト。
4)従事者数、総線量、平均線量と最大線量を社員、下請け、外国人それぞれについて、具体的に示してください。
→集計されていない。結果がまとまったら公表。
5)今後、作業従事者の被爆実態調査をおこない、結果を公表してください。
→無回答。
6)交換部品60トンの高レベル廃棄物、徐染薬品の処理、管理状況を示してください。
→約40トンを敷地内プールに、残り約20トンを個体廃棄物貯蔵庫に保管。徐染剤の廃液はイオン交換樹脂に吸着され、廃樹脂タンクに保管。
7)交換費用と内訳を示してください。今後の交換日程と費用を示してください。
→費用はひかえる。今後は福島第1原発の1、2、5号機を毎年1機程度順次おこなう。
■100万V送電線、収容委員現地調査
7月13日(月)午後2時20分〜 棚倉玉野トラスト現地
■100万V送電線 収容委員会第1回公開審理
7月14日(火)午前10時〜午後4時 棚倉町文化センター