★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★ アサツユ☆1998/8/10 第85号☆ |
●7月27日、佐藤知事はプルサーマル計画について、一転受け入れる姿勢を示しました。知事は発言で、プルサーマルは原子炉に「実質的な影響はないことがわかった」、MOX燃料は「融点が低く危険性が高いと指摘されているが、原子炉の安全性の許容範囲にある。従来のウラン燃料と比べて危険性の差はないことが理解できた」と安全論で踏み込み、懸案だった使用済み燃料の発電所以外一時貯蔵やバックエンド対策についても「大筋ではこくが真剣に取り組んでいる」と評価しました。
●これを受け、8月4日、県民200人が県庁の内外で抗議する中、東京電力の荒木社長が佐藤知事を訪問。このトップ会談で、盆休み明けに渙発いれずに事前了解願いの申し入れが行われる情勢です。東京電力は、何としても99年10月のMOX燃料装荷を強行しようとしています。これは到底見過ごせるものではありません。
●プルサーマル計画は安全性が未解決であり、新たな核拡散、核疑惑が懸念され、日本のプルトニウム利用計画に対する海外からの批判が大きくなるそうです。県内世論調査では、県民の半数近くが「プルサーマルは情報がなく判断できない」としています。こうした現状で、計画を受け入れることは早計であり、知事は、県民に対して安全論の理由と根拠を説明する責任があります。このままでは、県民不在の不透明で非民主的な原子力行政といわざるを得ません。知事は計画に同意すべきではありません。
●9月24日からの県議会が大きな山場です。いま反対行動を起こす時です。
福島県知事 佐藤栄佐久 殿 1998年8月4日 1)知事が安全だとする理由と根拠およびバックエンド対策を承認した根拠を、県民への説明会を開き、情報公開して説明していただきたい。 2)幅広い県民各階各層の意見を聞く県民的論議の場を設けていただきたい。 3)県民の半数近くが「プルサーマルは情報がなく判断できない」とし、プルトニウム利用に不安を持っている現状では、東電の事前了解願いに同意しないでいただきたい。 4)知事は、県民を守る義務を果たし、県民の意志と利益を代表していただきたい。 |
東京電力株式会社 社長 荒木浩 様 1998年8月4日 1)事前了解願いの県民への申し入れは、中止していただきたい。 2)求められている情報は、すべて公開していただきたい。 3)核燃料サイクルとプルトニウム利用、使用済み核燃料、バックエンド対策をテーマに当方との「プルトニウム計画を考える」公開討論会に応じていただきたい。 |
8月9日、小売り山中央公民会で、ストップ!プルトニウム・キャンペーンの呼びかけで、40人の市民が参加し、プルサーマルをとめる市民相談会が開かれました。
林加奈子代表のあいさつ、経過と今後の進め方の提案のあと、「直接請求運動(条例制定)について」と題して、もと福島県水資源保護請求運動県民連絡会代表の吉田泉さんが公演しました。
「県民にわかりやすい説明文を」「各地で議員に公開質問状を出しては」「知事や県議にFAXのイベントの開催」「新聞に意見広告を出す」「直請求はタイミングを見て」「代替エネルギーのイベントの開催」などなど、1時間に渡って活発な質疑・討論が行われた結果、次の点を確認しました。
●わかりやすいチラシを作る。
※県民に知らせるため、第2弾チラシを1万枚作成、署名用紙と裏表で活用する。
●「プルサーマルはいらない!県民大集会」(仮称)を開催する。
※県議会で知事が態度表明(9月24日)後の日曜日に、1000名以上の参加をめざして開催する。すべての県民と県内外の反対グループに呼びかける。
●増設問題で県民投票条例の直接請求運動を行う。
※条例制定請求は、手続き開始から6カ月の期間が必要。9月からだと来年2月になる。
プルサーマルでは、時間的に問題が残るため見送り、増設で直接請求運動を起こす。
1、経過
1)知事の受け入れ表明〜第1原発3号機で、来年10月MOX燃料の装荷強行への道。
●7月12日 第7回核燃料サイクル懇談会、国のバックエンド対策党の回答を了承。
※使用済み燃料〜2010年まで原発以外の中間貯蔵施設の立地点・事業者を決定。
※高レベル廃棄物〜2000年に事業主体を決定。地下十数mから100mに埋設。
●8月4日 東電社長とトップ会談。盆明けの事前了解願いの申し入れに合意。
〜東電「プルサーマルの事前了解願いを近い内に行い、そして増設」
〜盆明け、東京電力の県と立地町への申し入れ。県議会への申し入れ。
〜申し入れ後、県は、立地町と安全対策部会で専門家による内容の検討に入る。
部会は3回程度、期間は1カ月半ぐらいで報告書提出。
2)県民と県議会〜本格論議も山場も山場も9月県議会になる(9/24〜10/9)。
●自民県連、原対本部が9月県議会までに結論。原発立地地域振興の特別措置法制定をもとめる県議会決定案。県民クラブと公明が六カ所視察。社民?共産は反対。
●ストップ!プル・キャンペーン、2月県議会に提出した「同意するな」の請願が9月議会で採決されるか、否決されるか。
〜8月4日、知事に県民への説明会公開要請。東電に公開討論会を申し入れ。
2、今後の進め方〜 略
福島県知事 佐藤栄佐久 様 1998年7月29日 プルサーマル計画受け入れに関する公開質問状脱原発福島ネットワーク 以下質問いたします。8月7日まで文書でご回答ください。 ※8月10日、現在未回答。 1、福島原子力発電におけるプルトニウム燃料(MOX)の利用について 1)福島県民はプルトニウム利用に不安感を払拭できずにいます。知事が安全だとする理由と根拠は何ですか。 2)世論調査では県民の半数近くが「プルサーマルは情報がなく判断できない」としていますが、県民のこうした現状で計画を受け入れる理由は、何ですか。 3)知事は、「プルサーマルよりバックエンド対策が先決」としていましたが、バックエンド対策はどう解決したのですか。 4) 略 5)東京電力の事前了解願い申し入れの時期はいつときいていますか。事前に専門家から意見聴取するのはいつ誰から行うのですか。また、安全対策部会の日程内容を示してください。 6)〜9) 略 10)現時点でプルサーマル実施に100キロワット級沸騰水型原子炉は全世界でドイツの2基ですが、それでも大型炉での実績ありといえますか。 11)国内での低燃料度実施は沸騰水型で敦賀1号の2体のみです。軽水型原発での実績としてはプルトニウム富化度も燃料度も高いのは、福島原発が初めてになりませんか。 12)MOX炉はウラン炉に比べて運転安全余裕率が低下しますか。実証的安全研究があったら教えてください。 13)使用済みMOX燃料はどこに保管貯蔵するのですか。その量はいくらですか。 14)使用済みMOX燃料の再処理は技術的に可能ですか。リサイクルできますか。できるならいつですか。 15)核燃料サイクル懇話会と今回の決定について、議会、県民の理解と合意を得る方法を具体的に示してください。 16)核燃料サイクル懇話会と今回の決定について、県民の説明会を開き積極的に情報公開して説明する用意はありますか。 2、使用済み燃料対策について 1)使用済み燃料一時貯蔵の各サイトごとの量、貯蔵方法、貯蔵期間、今後の対策をどう承知していますか。 2)使用済み燃料のサイト外一時貯蔵施設の建設計画をどう承知していますか。2010年までに立地場等を決め、中間貯蔵を始めるという、国の約束は必ず守られるという根拠を示してください。また、中間貯蔵施設の県内建設もあり得るのですか。 3)第2原発から青森への搬入はいつからと承知していますか。計画を示してください。 3、福島第一原子力発電所7、8号機の増設について 1)環境影響調査書の公表、県への報告、住民への説明会は、いつ頃と承知していますか。 2)増設への対応を具体的に示してください。県内の市民団体の意見を聞くことや県民各階各層の意見を聞く県民的論議の場を設ける考えはありますか。 以上 |
■「プルサーマルはいらない!県民大集会」(仮称)準備会
8月22日(日)午後1時30分〜 場所未定
■100万V送電線 収用委員会第2回審理
8月25日(火)午後1時〜午後4時30分 郡山市桑野、ラフィーネ郡山
■100万V送電線 収用委員会第3回審理
9月14日(月)午後1時〜午後4時30分 郡山市虎丸、郡山市労働福祉会館
■「プルサーマルはいらない!県内連続・広瀬隆講演集会」
9月18日(金)〜20日(日)※開催を希望する方は、事務局へご連絡ください。