★原発のない社会を目指すネットワーキングニュース★

アサツユ

☆1999/6/15 第95号☆

秋のプルトニウム燃料送料中止を!

プルサーマル計画の国民的合意はない

●東京電力は、福島第一原発3号機(ウラン燃料用に設計された原子炉)でプルトニウム=MOX燃料を燃やすプルサーマル計画を、今年の10月以降実施しようとしています。福島県住民県民が、いままで経験のないプルトニウム燃料の大量使用の生体実験に曝され福島県が行き場のないプルトニウム燃料=高レベル核廃棄物のゴミ捨て場になろうとしています。私たち県民住民は、この新たな生命と財産の危機に、まったく同意しておらず、東電は反対の声を無視して実行しようとしているのです。

「MOX燃料はテロリストから攻撃されやすい」

福島向けMOX燃料、ベルギー・仏輸送延期に!

●福島第一原発3号機で使われるプルトニウム=マックス燃料は、フランスのアラーグとの国境の町デッセルにあるベルゴニュークリアというMOX製造会社の工場に送り、そこで加工製造されています。合計32体のプルトニウム燃料集合体が作られています。しかし、5月末に予定されていたフランスへの8体の輸送がフランス政府によって延長されました。(グリーンピース・MOX情報参照)そこには、武器転用可能なプルトニウム核拡散という大きな問題が浮かび上がってきました。

●ベルギー内務省は、プルトニウム=MOX燃料輸送がテロリストから攻撃されやすいことを公式に認めています。南太平洋諸国やカリブ諸国が輸送の安全性と強い懸念を表明しています。2月には米下院外交委員長が2隻の輸送船がお互いに護衛するという計画に対して「核ジャック対策が不十分」と重大な懸念を表明しています。

●「テロリストがプルトニウムを入手する危機があり、そうした危険を防ぐために、人々を監視下に置くことになる、働く人ばかりか関係する人々も。何かあれば警備は強化される。人権にかかわると感ずるときがやってくる。緊急事態対策がとられ、重火器を携えて警備もなされよう、これは自由な社会に反する。従ってプルトニウム経済が民主主義社会を壊していくことになるだろう」(フランク・バーナビー博士、元ストックホルム国際平和研究所所長)

●こんなにも問題が大きいMOX燃料、それが福島原発で使われようとしているのです。私たちは「輸送、安全、警備」の面から県民に説明し、十分な議論をするよう、東電と国、県にあらためて強く求めるものです。


とめよう!第一原発増設計画

国会、使用済核燃料の中間貯蔵施設のための原子炉等規制法改正案を可決。

●6月9日参議院本会議で、発電所以外で使用済燃料を貯蔵する中間施設の整備のための原子炉等規制法改正案が可決、成立しました。来年6月の施行です。これと増設問題に関して、知事は「できて当然。必要条件であって十分条件ではない」「使用済核燃料バックエンド対策をどうするかは一番のテーマ。地域振興、国民の理解など総合的に動きを見極め、判断しなければならない」と発言しています。

●増設について東電は今年の10月の電調審を上程を目指しています。知事が国の対応を見守るとしているため、知事への正式申し入れの見通しはまだたっていませんが、知事の4条件が少しずつ進みつつあることも事実で、余談は禁物です。

●「原発増設イエス?ノー?県民投票の会」準備会は方部準備会つくるを進め、署名を集めてくれる一万人規模の受任者を募っています。みんなで県民投票を実現するため、県内90市町村のすべてに、県民投票の会を広げましょう。


インフォメーション

■原発増設イエス?ノー?県民投票の会準備会・各員会

6月16日(水)午後7時 郡山市、郡山教組会館

■100万V送電線強制明け渡し期日 6月18日(金) 棚倉町玉野

■東京電力株主総会 6月25日(金)午後10時東京、日比谷公会堂

■県民投票の会 いわき方部運営会議 6月28日 午後6時30分いわき市文化センター


県民一人一人の意思表示へ協力を!

県民投票で双葉・大熊町長、東電等に申し入れ

 5月20日、原発増設イエス?ノー?県民投票の会準備会は、双葉町、大熊町の両町調や議会議長、東京電力に対して、第一原発7・8号機増設の是非についての県民投票を求める直接請求運動に対する要望書を提出しました。

 今回の要望書は、双葉、大熊の両町や議会が増設推進の立場にあることを十分承知した上で、両町と両議会の意志がすなわち福島県民の総意ではないことを指摘しつつ、県民の総意がどこにあるのかを確認する運動として直接請求運動に理解と協力を求め、今後開催する各種シンポジュームへのパネラーとしての参加を要望したものです。

 以下は要望後のやりとりの報告です。

双葉町、岩本町長は面会をキャンセル

●今村双葉町企画課長の話

「双葉町民の環境アセス報告への関心は高い。」「増設についての町民の意志は町長が町政懇談会とかで話を聞いている。数はとらえていない。」

「原発以外で使用済核燃料を貯蔵する中間貯蔵施設の法整備はよいことだ。町として、中間貯蔵施設の誘致は現在考えていない。」

「六ヶ所村の再処理施設操業延期は、全原協を通じて“まずい”旨国に申し入れる。」

全原協=全国原発立地、隣接36市町村で作る全国原発所在町村協議会のこと。

「県民一人一人の声なぜ聞く。容認してきたのだから必要ない」

●志賀大熊町長の話

「1万人の町。要望書だされたからどうこういかない。」「私自身は推進の立場だが、少数は違う立場の人もいるので尊重はする。」

「使用済燃料では、第一の教養プールの安全運営を東電に求めている。中間貯蔵施設は六ヶ所村が遅れているのでやむを得ない。大熊に中間所蔵施設の適地はない。」

「原子力長期計画は、細かく見直した方がよい。双葉町村会として要望していく。核燃料サイクルはできると思う。委員に批判者も入れてやればよい。」

●川井大熊町議会議長の話

「県民一人一人の声なぜ聞くか。今まで容認してきたのだから、聞く必要はない。」

東京電力「県と相談しながら推進。正式申し入れ見通したっていない。」

●渡部第一原発広報課長

「町村、県と相談しながら推進する」

「アセスの手続きは進んでいる。増設の正式申し入れの見通しはたっていない。」

「アセスの説明会をいわきなどでやるのは時期が過ぎたので難しい。アセスの報告書を隣接市町村にも縦覧せよという国の指示はあった。」


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