情報公開とBN社MOX燃料の使用中止を申入れ

12月19日、東京電力福島原発に搬入されたペルゴニュークリア社(BN社)製造MOX燃料も、品質データ疑惑が発しました。このためキャンペーンは、12月22日東電に対して、全ての情報の公開と説明を求めるとともに下記の通り申入れました。


  東京電力株式会社
   社長  南直哉
                 ストツプ!プルトニウム・キャンペーン


  
ベルゴニュークリア社製MOX燃料の使用中止と
 プルトニウム利用の中止を求める申し入れ書


 
英国核燃料会社(BNFL)による高浜原発3・4号機用MOX燃料の検査データねつ造に統き、東京竃力福島第一原発に搬入されたベルゴニュークリア社製造MOX燃料も、その品質データに問題が発覚し、品質保証の信頼性が大きく揺らいでいます。
 搬入された32体の燃料集合体の製造のために、約43万個のぺレットを製造したと聞いていますが、その際の自動計測装置とロット番号毎の計測データを、国に質したところ通産省は『関西電力向けのBNFL社と異なり、ベルゴニュークリア社にあいては、製造工程管]理のための計測データの記録は行っていない』との、看過できない驚&ltべき回答を行いました。
 貴社は高浜原発の検査データねつ造をうけ、ベルゴニュークリア社製造MOX燃料の品質保証と安全管理の調査のため、ベルゴニュークリア社に係員を派遣しました。しかし、べルゴニュークリア社が製造した43万個のペレットは、製造工程の大きなポイントであるぺレツト外径の計測データ記録がないのです。製造工程管理の履歴が存在しない以上、その品質と安全性についてべ一スのところで確認・検証のしようがな&lt、品質保証の信頼性に欠けます。貴社は、良品と不良品の数量も公開せず、全製造量中2852個わずか0.6%のみの抜き取り検査で安全管理・品質保証上なんの問題もないといってきました。これは重大な背信行為であり、プルサーマル計画の安全性の根幹を揺るがす問題です。
 貴社が9月国に提出した報告書には、ぺレット外径についての全数検査という表記はなく、英国核燃料会社(BNFL)が高浜原発3・4号機用MOX燃料に行っていた「全数検査と抜き取り検査のダブルチェック体制」がベルゴニュークリア社には存在せず、ベルゴニュークリア社は、BNFL社以下の検査体制と品質評価システムとしか言い様がありません。不正の有無以前に、ベルゴニュークリア社製造MOX燃料の品質保証には安全管理上疑義が生じます。
BNFL社の不正を見逃した通産省・資源エネルギー庁と計測データ記録も確認せず安全だと主張し続けている東衆電力が、ベルゴニュークリア社製造MOX燃料についての再調査を行ってもそれ自体、国民に信頼されることはあり得ません。
 東海村JCO臨界事故は、多くの一般市民に放射線被曝の被害をだし、原子力産業、科学技術庁・原子力安全委員会の責任が問われています福島県は、貴社の10機の原発を抱え、県民の不安と不信は高まりました。日本世論調査会が行った「日本の原子力」全国世論調査では、原発への不安は9割を越え、増設支持はわずか11%でした。
 貴社は柏崎でのプルサーマル実施の延期に踏み切りましたが、来年2月の福島第1原発3号機でのプルサーマル実施延期の言明がありません。(中略)この際私たちは貴社に対し、全ての情報の公開と説明を求めるとともに、ベルゴニュークリア社製造MOX燃料の使用は中止するよう以下申入れます。
1. 福島第一3号炉用のベルゴニュークリア社製造MOX燃料データの全面公開行い第三者による調査と検証措置を講ずること。
2. 安全管理・品質保証上信頼性に欠けるベルゴニュークリア社製造MOX燃料の使用は中止し、福島第1原発3号機でのプルサーマル計画は中止すること。
3. 県民の安全を守ることを第一義とし、事業者の一任としてプルトニウム燃料を前提にした防災計画を提示すること。
4. 東海臨界事故を受け、県民 の信頼回復をめざして、市民との公開討論会の開催に応ずると。                                                以上


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