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 携帯テルミンの製作

 はじめに

 このごろ「大人の科学」付いている。しかも何故3.5段なのか?理由は然程のことはない。「大人の科学 ミニ茶運び人形」を改造したからで、これが2.5段目。何しろ、「大人の科学」に記載されている改造法をそのまま行っただけ、電子工作でもない。それにしても、「ミニ茶運び人形」も「ミニテルミン」も、発売から日時が経って時期を失した感は否めない。マァ、笑ってやってください。


 閑話 茶運び人形の改造



 茶運び人形
 すでに述べたように、何か特別な改造をした訳ではない。「大人の科学」に載っていた追加部品の図をスキャナーで読み、Wintopoでベクトルデータに変換。自作ソフトで実寸になるようにGコードを修正し、これまた自作のガラクタCNC基板製作機で厚さ2mmのアクリル板から切り出し。あとは「大人の科学」に載っている方法通りに組立てただけです。左の動画を見ても、足が動いているかどうか定かでない?しかもこのときは、着物を家族が作っている最中なので、裸のままだ? これはこの程度で終わりましょう。見せるほどのものでもないし、自己満足?だけなので。
 じゃなぜ、書くかって?ウーーン、ページ稼ぎかな?
 閑話−徒し事−ですから!?

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 携帯テルミンの製作

ラジオのケース

ラジオののケース

バラシタ電子部品

バラシタ電子部品

携帯テルミンの基板

携帯テルミンの基板

携帯テルミンの内部

携帯テルミンの内部

携帯テルミンの裏面

携帯テルミンの裏面
 携帯テルミン回路図

 オジサンはテルミンを昔から知っている。と言っても、当然だが卑弥呼の時代からではない。  たぶん高校時代(それでも40数年前だ!)、オジサンの通った高校は工業高校だったが、どういう訳かヤマハの電子オルガンが学校にあった。(商品名で言えばエレクトーン 素直にそう言えってか? 一般名称は電子オルガンなので、ついでに言えば クロダトーンとかエーストーンとかもある(あった?)、ハモンドオルガンはハモンドオルガン社の電気オルガン) この電子オルガンの音色に魅せられて、電子楽器を調べたことがあって、このときにテルミンを知った。 後に(今から35年ぐらい前か?)黒田音楽工業(かな?)に手紙を書いて、電子オルガン用の鍵盤部のみを購入した経験がある。このときの手紙のやり取りで、非常に親切にしていただき感激したことを今でもおぼえている。このとき作った電子オルガンモドキは、音源と分周回路のすべてをTTLで作成した。残骸がまだ蔵(倉ではありません)の2階にあるはず。テルミンも自作・・・・と思いつつ、40年が過ぎた。にもかかわらず、「大人の科学」の次号予告でミニテルミンだと知ったとき、オジサンより家族が絶対買うんだと大騒ぎ。 そんなわけで早速、家族が組立てたミニテルミンの波形をオシロスコープで観測したり、Webでテルミンを自作しているページを探したり。 (ソーイエバ中古オシロスコープを入手したのダ!T社のかなり古い白黒液晶だが、さすがT社ナカナカのものです。軽くて小さいのでコタツでオシロスコープを使用可能?つい「二人でお酒を」の節で、”コタツでオシロを使えるなんて〜”口ずさんでしまう。)

参考にしたHPは以下。
 Welcome to Theremin
  もしかすると「大人の科学 ミニテルミン」の原案かも?
 pyaさんのサイト
  上記のテルミンの製作法を初心者向けに懇切丁寧に解説して
  います。
 土曜ワイド工場 テルミンをとうとう作ってみた
  これは参考にしたというより、ブログとして面白い。
  上記pyaさんのサイトを参考にこれまで電子工作をしたことが
  ない女性が電子工作に挑戦した記録。OLも電子工作を・・・
  という言葉に思わずニンマリ!ただ、動作しなかったのは残念。
  その後どうなったか気になるところです。
 迷走の果て・Tiny Objects
 タケダノオト - 自作テルミンを鳴らす
  上記2つのHPはかなり参考になりました。特に正弦波テルミンに
  ついて。  高周波は魑魅魍魎が出る。確かに!
 その他、例のブログ
  ブログ中に意見が述べられているが、音量調整回路の改造は
  チョット首をひねる。回路としてマズイとしか言いようがない。
  その他、参考になった意見もあるので、それなりに・・・

上記HPその他を参考に実験検討し、正弦波テルミンが正統派?ということでIFTを入手するため、ハードオフで壊れかけのラジオを買った。で左の写真のようにIFT他を入手したのだが、ロッドアンテナが付いたケースを見ているうちに、エッこれってテルミンのアンテナになるナァと脱線。オーディオアンプがないので100円ショップでアンプを買って、これまたばらしてアンプIC(TDA2822)を入手。回路もスケッチしてそのまま、というかデータシートの通り。EXORゲート後の信号はCRフィルタだけ。出力は三角波で音質は良くない。マァ、スピーカもこの程度ですから、尚のこと音質には期待してもムリというものです。高周波の引き込み現象を防ぐため、各発振回路毎に電源ラインにコイルをいれてある。どこかのHPでロジック回路なので同一パッケージでも引き込み現象は起こらないと読んだことがあるが、そんなことはない。ロジック回路でも同一パッケージでなくても、引き込み現象は起こる。出力が数KHzなら安定して発振しても、数百Hz以下にしようとすると、引き込み現象で音がとまる。科学実験・製作倶楽部にある簡易テルミンなども、オジサンの実験では実際には引き込み現象で、安定して出力される最低周波数は1KHz以上になった。2つの信号をオシロスコープで観測すれば周波数がかなり近くなると、本来なら同期していないのだから波形が静止しないCH2側が突然同期して、波形が静止してCH1とおなじになってしまう。とりあえず、数百Hzまでは出せるようにできたが、出力周波数が低くなるにつれて、三角波の形が崩れてきてさらに音質が悪くなる。原発振周波数が150KHzでも出力が例えば440Hz出力の場合、2つの発振周期差は数10nsec以下であり、ゲートの遅延時間程度でしかない。電池2本で3Vという電源電圧の低さも考えれば、これぐらいで妥協するしかないか。調整用の半固定抵抗器は基板(閑話−基板を基盤と書く人がいるが、これは板なのだから基板が正しいのでは?と思うがどうだろう)を切り欠いて、反対方向に接着剤で固定し、ケースに穴を開けて外部から調整できるようにした。基板はユニバーサル基板をケースに合わせて作ったが、これはケースに合わせ作業せざるを得ないので仕方がない。さらにジャンパー線が部品の上を跨いでいる。基板裏面に配線するとケースの裏フタに当たってしまうためで、小さなケースに詰め込んであるので、高周波、ノイズが魑魅魍魎のごとく飛び交い悪さをしているはず。調整は半固定抵抗器を廻せばいいのだが、金属製のドライバを差し込んだだけで出力が変化する。これは「大人の科学 ミニテルミン」でも同じ、pyaさんのサイトのテルミンでも同じでそれぞれ調整には苦労しているようだ。迷走の果て・Tiny Objectsに書かれている回路のようにゲートの電源電圧を変化させる、555の場合は5番ピン(制御電圧)を制御するなど間接的(?)に発振周波数を調整するほうがベターなのかもしれない。正弦波の場合は回路上どうすれば間接的(?)に発振周波数を調整することができるのか ・・・・わからない?
最後にこの携帯テルミンの最大の欠点を、左手でケースを持ったとき親指とか人差し指の位置で発音したり、出力周波数が変化したりする。ケースの中までロッドアンテナが入り込んでいるので、ケース越しに左手が影響を与えているためだ。マァ、玩具だからこれはこの辺りで終わりにしましょう。



 携帯テルミン

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 続く
 続くって、何を続ける気? 上にも書いたように、最初は携帯テルミンを作る訳ではなかったので、初志貫徹ですヨ。
もちろん携帯型ではなく、せめて100円ショップで売っている木箱に入れて、さらに音量調整のアンテナも付ける。音源は正弦波がイイかナァ?とイロイロ考えてはいるのだが、さていつになるか?
 ところで、どうでもいいことを言っておきましょう。ここでいう「携帯」とは言葉通りの−ポケットに入れて持ち歩けるといったような−意味で、「ケータイ」つまり電話とはまったく関係ないからネ。

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