TOSSアンバランス福島 野崎史雄
 図画工作 子どもを集中させる言葉かけ3
 私は、子どもがより高い目標に向かって、集中して作業に取り組ませるために、どんな題材のときにも必ず次の3つの言葉かけをしている。

1.先生の言う通りにやりなさい。先生の言う通りにやって、もし失敗したらそれは全部先生の責任です。
 酒井式では、描く順序や方法を指定する。その通りにやるから、どの子もすばらしい作品ができるのである。
 逆にそれを聞かないで、勝手に進められたらぶちこわしである。
 言うことを聞かない子に対しては、「ちがう。先生の言う通りにやりなさい。」と厳しく注意し、「そのかわり、もし先生の言う通りにやって失敗したら全部先生のせいにしていいからね。」と言う。
 描き方を指定するので、子どもは安心して作業に集中できる。
2.黙って集中してやれば、必ずいい作品ができます。
 図画工作の時間に、子どもたちが騒がしくなることがほとんどない。
 ちょっとざわついてきたときに、「黙ってやりなさい。いいかげんな態度で取り組んで、いい作品ができるわけがありません。黙って集中してやれば、必ずいい作品ができます。」と言う。
 しばらくしたら、後はほめまくりである。「みんなとってもすばらしい。こんなに集中できるクラスを持ったことがありません。」「○○君、すごいねえ。集中してやったから、こんなにじょうずにできた。」……などなど。
3.(子どもの作品を紹介して、)○○君の作品です。集中してやると、こん なにすてきな作品ができるのです。
 これは、ふだん落ち着きのない子や図画工作を苦手としている子がねらいめである。(ただし、この時間は集中してやっているということが最低条件。)
 作品を高々と上げ、「○○君の作品です。集中してやると、こんなにすてきな作品ができるという証明です。すごいねえ。どうですか。先生、うそつかなかったでしょう。」と言う。まわりの子どもたちも納得する。


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