◇◇ 霊山の紅葉と展望 ◇◇   平成11年11月3日(水曜日) 晴れ

 三日(文化の日)、紅葉を見に阿武隈山系北部にある霊山(りょうぜん)に行って
来ました。
 今日はちょっとマイナーな西側の湧水の里(わくみずのさと)からの登り。
 朝9時駐車場出発、森の中を登り始めるがこの附近はまだ緑色のかえでも
見える、40分の登りで最初の見晴しの良い岩の上に出た、んー絶景、
吾妻や安達太良の連峰が綺麗に見えている、福島の盆地もくっきりと煙突の
煙がまっすぐ伸びているのが判る。
 ここからは登りは少なく崖づたいの道となり左は壁、右は絶景が続くが
柵やチェーンが整備され道を歩く分には危ないところはありません、
(但し、岩に登れば何もないので各自の判断で御注意を!!)


 下を見れば紅葉と植林された緑の杉林が交互に見える、岩の所々に赤や
黄色い葉を付けた木々がありなかなか綺麗、見晴の良い岩の上で休憩、

 南には阿武隈の峰が連なって見えているが、阿武隈最高峰の大滝根山は
日山の陰で残念ながら見えないようです。
30分程で鞍部に下り岩場は一旦終わり。
 
 南側の霊山城跡へ向かい林の中の緩い坂を登って行く、20分で分岐に到着、
まずは最高点の東物見へと向かうが、ここに来ると一般ルートの登山口からの道に
合流しハイキング客がぐっと増えて行列状態になってしまった。

 まもなく頂上の東物見に着く(11時10分)が10m四方程の場所に
30人近い人が...(^ ^;

南と西は木々が多く見づらい感じです。
でも北から東にかけて展望が開けます、

 太平洋はもちろん海岸線がくっきりと見え仙台市の高いビルも分かります。
 その東の海の上に小さい白い点となって見えているのは双眼鏡で見直すと、
仙台港に入るフェリーでした。
 さらに海岸線を追えば牡鹿半島が水平線上を東へ延び、「金華山」も半島と
区別が難しいですが見えるようです。
 ここには何度か来ているが、こんなに細かく見えるのは初めてでした。


 北西には蔵王がどっしりとした山容を見せています、その北には雁戸山や
あるいは船形山が見えていますが、予習してなかったのではっきり同定できず
残念です。
 背中にはひっきりなしに人の声がして順番待ちのような状態なので残念
ながら場所を譲り霊山城跡へ移動です。

300m西の霊山城跡は戦国時代に山城が築かれていた所で、今は広場に
なっており絶好の休憩場所ですが、こちらもシートを拡げお弁当を食べてる人が
一杯になっていました、同行した大先輩の話では、登山ガイドの岩崎さんが
出るTVの番組で紹介されたので急に登山者が増えたのではとのことでした。
 
 広場の西端にある西物見(岩が突き出しているだけ)からは西側の展望が
広がります、蔵王、吾妻、安達太良、その南は那須連山でしょうか、昼近くなり
やや雲が懸かってきたのではっきりしません


 混雑を避け鞍部まで戻ってやっと食事にありつけました、後はゆっくり休んで
下るだけです。

 今回は紅葉は勿論、予期せぬ好展望まで望め充実の一日になりました。
 

 
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