◇◇ 常念岳 ◇◇ 平成12年7月28日〜30日 

 27日の仕事が終わってから磐越道そして北陸道を通って妙高高原に前泊
し 28日から30日にかけて常念〜蝶〜大滝と歩いて来ました。
 
28日(金) 雨
***** 行 程 **********    

 7:00  妙高高原        標高
 8:30  穂高駅(タクシー乗換)  
 9:35  登山口出発       1250m
 11:10 烏帽子沢        1730m
 11:35〜12:15 昼食       1860m
 12:56 雪渓          2080m
 13:56 最後の水場       2210m
 14:51 常念小屋        2450m

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 朝食は7−11でお昼の弁当を買いながらおにぎりで済ます。
 穂高駅まで約一時間強走り、車を置いて登山口までタクシーを使って移動する
途中の道は林道の狭い道で大変そう、マイカーでなくて正解でした。
 林道終点の登山口にはトイレと休憩できる小屋があり入山届けを出し最初から
合羽を着て出発です。

 沢沿いの林の中の道で急な所はありませんが、花も無く景色も見えずで
たんたんと高度を稼いでいきます。
 時折河原にでるのでちょっと休憩、 流れは見事だ、日差しがあれば
ゆっくり涼んで休むんだろうが残念。
 広い河原に出ると斜面にニッコウキスゲが咲いており、さらにその先には道の
脇に、ピンクの花がある後で調べたらシモツケソウでした、
シモツケソウ

殆ど休みも取らず疲れ切って道ばたにしゃがみ込んだところでお昼にした。

 少し元気を取り戻して登り始める、ずっと上流を見上げると雪渓が見えてきた
雪渓
雪の上を歩くのかと思いながら登って行き雪渓に着くと右に矢印があり斜面を
高く巻く道があった。

 巻き道を過ぎ川を渡ると「最後の水場」の看板だ、ペットボトルに水を満た
して最後の登りに掛かる、急な登りをゆっくりと登って行く一時間近く歩き
ようやく木々が低くなってきたと思ったら前が開け常念岳の一部が見えた、
ほっとしてあたりを見回すともう目の前は常念乗越でした。

 小屋の中は雨に濡れた靴や服、荷物を乾かそうと乾燥室に出入りする人が
一杯で混雑していました。

 今日の花はホトトギス、シモツケソウ、センジュガンピ、ニッコウキスゲ等

29日(土)晴れ時々曇り(ガス)

***** 行 程 **********    
                標高
 6:50  常念小屋       2450m
 8:40  常念岳山頂      2856m
 11:35 2592ピーク      2592m
 14:50 蝶ヶ岳ヒュッテ    2665m
 16:10 大滝山荘       2605m

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 4時過ぎから起き出し早めにトイレを済ませる、朝食の一回戦は5時からだが
まだ同行の氏は寝ている、10分程並び5時30分から二回戦での朝食、ツァー
客と一緒になりガヤガヤと済ませる。
 部屋に戻り準備をするともう6時半だ、外に出ると東側は雲海が広がりなかなか
いい感じ。
 逆に西側はガスが懸かり遠くはよく見えない、記念写真を撮って登り始める、
 最初から結構急な坂でペースがつかめない。

コゴメグサ
 周辺には小さい花がちらほら見られる、コゴメグサだ、道はしっかり踏まれ
歩きやすい、休むたびに振り返ると常念小屋がだんだん小さくなってくる、
そしてその後ろには横通岳がでんと控えている。
常念小屋と横通岳

 下から見上げて頂上かと見える付近に着いたらまだ先があった、"ガクッ" である

 小屋の同室で、いわきから来た二人組と前後しながら予定よりだいぶ遅れ
1時間近くかかってようやく頂上に着いた。
 天気は相変わらずガスが多く、時折屏風岩が見えるが穂高の尾根は見えず
じまいでした。
横尾尾根?

 今度は下りにかかる、こちら側は大きな岩ばかりで手足をフルに使いなかなか
大変、登る人はペースがつかみずらそう、途中で屏風岩の上に赤い屋根が

見える涸沢の小屋だろう、相変わらず稜線は見えないが東を見ると豊科か
穂高の街がよく見えている、下界は暑そうだねー。
 岩の間にはシャクナゲやチシマキキョウが見られました。

 登り返して岩場を過ぎると樹林の中を歩くようになりますマイヅルソウや
イワカガミ、クロユリが見られるようになります、2592mピーク手前の広場で昼
食にしたのですが失敗でした、ピークの先の斜面がお花畑になっていてニッコ
ウキスゲが綺麗に咲いていました。(^^;

 樹林を抜けると蝶槍です、蝶槍は目立つのですがその先の蝶ヶ岳の三角点
には小さな標識しかなく通過してしまう人もいるようでした。


 蝶ヶ岳ヒュッテは人が溢れていました、泊まりはたいへんそうと横目で見
ながら三股分岐へ下ると分岐点がお花畑になっていました。キバナシャクナゲ
ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ?、ニッコウキスゲ、去年会津駒で見た
ハクサンコザクラのようだが一回り小振りに感じる。

 ここから大滝山までは延々、道の両側花尽くしでした(^_^)
モミジカラマツ、キヌガサソウ、ゴゼンタチバナ、ハクサンフウロ、コバイ
ケイソウ、ミツバオウレン、マイヅルソウ、イチヤクソウ、ハクサンチドリ
...以下略で20種類以上ありました。

 常念岳の登りのきつさと花尽くしで予定より大滝山荘
1時間程遅れて大滝山荘に到着です。

大滝山より  大滝山頂より松本市内を望む

 今日の泊まりは私たち二人だけ、客が少ないことは聞いてましたが、
ほんとに貸し切りになるとはビックリでした。
(土曜日なのにうそみたいですね)
 食事も6品くらいのおかず、充分のボリュームで大満足でした。

30日(日)晴れ

***** 行 程 **********    
                標高
 7:00  大滝山荘       2605m
 9:17  鍋冠山        2186m
 10:50 林道分岐       1724m
 12:18 展望台        1400m

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 今日は相変わらずガスが懸かっていて風が強いです、尾根歩きの方たち
大丈夫でしょうか、小屋を出てすぐに下るのですがうっかり標識を見落と
し蝶ヶ岳方面に行き過ぎてしまいました、GPSのおかげですぐ戻ること
が出来ました。
 分岐点で改めて足下を整え下り始めました、しばらく急な下りですがこ
の斜面もお花畑でニッコウキスゲが綺麗です、急な下りが終わる頃に倒木
が目立ちます、晴れ間が覗いてきました、展望はありませんが樹林の中、
快適に下っていきます。
 
 蝶ヶ岳から大滝山そして三郷スカイラインの林道までの道のりは樹林の中、
腐葉土のクッションが効いた、膝にも優しい花尽くしの素敵な道でした。

 お腹が空いてきたところで林道に出たので昼食です、後は林道を三郷ス
カイライン展望台まで歩きます、途中ゲートがあり道も悪いので登りには
展望台から歩く事になります。

 ゲートからは山菜を採ってきたおじさんと話をしながら展望台まで軽ト
ラックに乗せて貰いました、助かりましたm(_ _)m。

 高圧鉄塔の真下が展望台でトイレ、水道、東屋があり市街地が一望でき
ます。


 帰りのタクシーからは常念岳や蝶ヶ岳がよく見えてきました。
 今日は風が強くて尾根歩きはたいへんだろうなーと思いながらも
3日間なんとか無事歩くことができました。
 お天気には恵まれず展望は僅かでしたが花にはたくさん巡り
会えました。
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 温泉に入って休んだ後、家路につきましたが帰りの高速は越後の山や
佐渡を眺めながらの快適なドライブになりました。

 
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