音楽課外授業【JAZZY ROOM】
ジョージ・ハワード カーク・ウェイラム グローバー・ワシントン Jr. キャンディー・ダルファー ポール・ウィンター
高中 正義 ボブ・ジェームス ハープ・アルパート ナット・キング・コール サッチモ
Herb Alpert
Biography
ハープ・アルパート 1935.3.31〜 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身
トランペッター、コンポーザー、ザ・ティファナ・ブラス(The Tijuana Brass)のリーダー。A&Mレコードの創始者の一人。
8歳よりトランペットを習い始め、10歳代にダンスを踊るようになる。
1955年 フェア・ファックス高校を卒業後、アメリカ軍に入隊し軍の式典でパフォームするようになる。除隊後、一旦は役者の道を歩もうとしたが、最終的に音楽家としての道を進む事を決めた。
1950年代 南カリフォルニア大学に在籍していた間、トロジャン・マーチング・バンド(Trojan Marching Band)に2年間参加した。
1954年 学士号取得し、南カリフォルニア大学を卒業。
アルパートは自身のガレージ内に小さいレコーディング・スタジオを起こし、彼はメキシコティファナのマリアッチバンドより起こされた楽曲"Twinkle Star"を録音した。闘牛場やその群集を髣髴させる"The Lonely Bull"(邦題「悲しき闘牛」)をミックスし、アルパートは自費でこのシングルをプレスした。そしてラジオDJを通して広まり、1963年のトップ10にまで躍り出た。人気に応じて他曲も作り、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス名でデビューアルバム、"The Lonely Bull"をリリースした。ティファナ・ブラスは彼のスタジオ・ミュージシャンである。このタイトル・カットはビルボードポップ・シングル・チャートの6位にまで達した。このアルバムがA&Mの最初のアルバムとなるが、録音したのはコーンウェイ・レコード(Conway Records)となる。
彼のミュージシャンとしての幕開けは、ルー・アドラー(Lou Adler)と共作の、サム・クックのヒットで知られる、"Wonderful World"に始まる。しかしアルバート自身はそういうスタンダードナンバーになるような大ヒット曲を生み出しながらも作曲家としての自身の才能には執着せず、演奏家としての道を選ぶ。ドア・アルパート(Dore Alpert)の名でRCAレコードでキャリアを挙げ、ロックンロールのアーティスト、ジャン&ディーン等をプロデュースした。1962年にジェリー・モス(Jerry Moss)と100ドルずつを出資しA&Mレコードを創設する。A&Mは現在こそ一大レーベルであるが、初期は自身のレコーディングの為に作った。尚、「A」はアルパート、「M」はモスの頭文字である。
1964年 ティファナ・ブラスはライブ出演のために増員を必要とし、オーディションを行い、セッション・マンを雇い補強した。団員の中にヒスパニックはいない。アルパートは聴衆に自分のグループは「3枚のパストラミに2つのベーグル、1つのアメリカン・チーズ」から成るといっていたように、ジョン・ピサーノ(John Pisano) (electric guitar); ロウ・パガーニ(Lou Pagani) (piano); ニック・セロリ(Nick Ceroli) (drums); パット・セネター(Pat Senatore) (bass guitar); トニー・カラッシュ(Tonni Kalash) (trumpet); ハーブ・アルパート (trumpet and vocal); ボブ・エドモンソン(Bob Edmondson) (trombone) といった構成となる。このバンドは1965年にデビューし、1969年にバンドを解散するまで活動した。尚、日本で一番有名な楽曲であろう、"Bittersweet Samba"は現在も深夜ラジオ番組の王道であるニッポン放送系の「オールナイトニッポン」のテーマソングとして親しまれており、1965年リリースの"Whipped Cream & Other Delights"に収録されており、2006年にリイシューされている。ティファナ・ブラスは数多くのヒット曲を生み出したが、No.1シングルは獲得できず、アルバート唯一のNo.1ヒットはソロ名義でVocalistとして発表した"This Guy's In Love With You"であった。この曲は1968年に作詞作曲を担当したハル・デヴィッド(Hal David)と バート・バカラックにとっても初のNo.1ヒットになった。
1969年 ティファナブラスを解散
1970年代 オリジナルのティファナ・ブラスのメンバー数名と新たなメンバーを加え、1971年と1973年に"the T.J.B."名で発表する。この新生ブラスは1974年と1975年に2枚のアルバムを出し、ツアーも行った。
1984年にロサンゼルスオリンピックの為に、第3期のブラス・バンドを結成し演奏した。
1970年代から1990年代にかけ、ソロ・ミュージシャンとしても活躍している。ヒュー・マセケラとのジョイント・アルバムを制作後、ティファナ・ブラスを再結成するつもりでレコーディングを開始するがどうにも上手く行かず断念し、ソロ名義で1979年"Rise"として発表。タイトル曲でトランペッター名義としては自身初のNo.1になり、同曲でグラミー賞ベスト・ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス部門を受賞。
ソロ名義のアルバムの大半には、夫人でセルジオ・メンデスとブラジル'66の元ボーカリストのラニ・ホール(Lani Hall)が参加し、ボーカルでの共演曲も多い。1988年には第22回スーパーボウルで試合開始前の国歌斉唱でアメリカ国歌を演奏した。
1962年から1992年にかけてアルパートはA&Mレコードとアーティストとの契約やプロデューサーとしても活動し、中でもプロデュースした著名なアーティストとしては、カーペンターズやセルジオ・メンデス、ビル・メドレー(Bill Medley)、ジャネット・ジャクソン等を手掛けた。

今日(A&M後)

現在でも演奏家としての活動を続けており、ガトー・バルビエリ(Gato Barbieri)やリタ・クーリッジ、ジム・ブリックマン、ブライアン・カルバートソン、デイヴィッド・ランツ(David Lanz)等にゲスト参加している。また第二の人生として、抽象表現主義の画家または彫刻家としても活動している。アルバム"My Abstruct Heart"および"Colours"のジャケットアートはハーブ自身の筆によるもの。
1980年代 アルパート財団とアルパート賞をカルフォルニア芸術大学に設立し、若き才能をサポートしている。
1990年代中頃 A&Mを離れ、自身のプライベートレーベルを新たに立ち上げる際も再びモスと組み、今度は双方の名前を2文字ずつとって「ALMO」とした。"Second Wind"以降のソロ名義のアルバムはここからリリースされている。
1997年 パートナーであるジェリー・モスとレコード会社の役員として偉業によりGrammy Trustees Award(英語)を得た。レコード会社への貢献により、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにモスと共に名を刻まれている。
1990年 1999年の"Colours"以降、リーダーアルバムは発表しておらず、旧作アルバムの再発を積極的に監督しており、2000年に
2000年 現在のA&Mのオーナーのユニバーサル・ミュージックから権利を買い戻し、自身のアルバムのリミックスとリマスタリングをし、再発し始めている。
2005年 シャウト!ファクトリーはA&Mのアルバムをデジタル・リマスタリングしたCDを供給しており、ティファナ・ブラスの未発表曲を含めたアルバムもリリースしている。これらのアルバムは、日本では60年代にA&Mレーベルを配給していたキングレコードから新装盤として発売されている。
2006年 3月13日にモスと共に演奏者としてではなく、A&Mでの貢献によりロックの殿堂入りを果たした。
2007年 4月20日、NHK総合のドキュメンタリー番組「プレミアム10〜カーペンターズ スーパースターの栄光と孤独〜」に登場。
"Rise"のヒット(同曲は1979年にマツダ・サバンナRX-7のCM曲に起用された)を受け、1980年から1986年にかけて、"Beyond"から"Wild Romance"までのソロアルバムの収録曲がキリン・シーグラム(現:キリンディスティラリー)のウイスキー「ロバートブラウン」のCM曲に起用された(ナレーターは"Catch Me"のみ窪田等、他は広川太一郎)。
1980年代前半、A&Mレーベルは日本国内の販売契約をアルファ・レコードと結んでいた関係で、1980年にYMOがロサンゼルスのチャップリン・メモリアル・スタジオでのライブ会場から日本へ衛星中継を行った際、ホストとしてYMOを紹介したのが、当時A&Mの副会長だったハーブ・アルパートだった。
"Rise"冒頭に所収の"1980"('80 モスクワ・オリンピック)はボクシングWBA/WBCジュニア・バンタム級元世界チャンピオン渡辺二郎(当時大阪帝拳ジム所属)の入場テーマ曲としても使われた。
"Casino Royale"(カジノ・ロワイヤル)は1996-97年のテレビ番組「メトロポリタンジャーニー」のテーマ曲としても使用された。
Geroge HowardKirk WhalumGrover Washington,Jr.Candey DulferPaul Winter
Masayoshi TakanakaBob JamesHerb AlpertNat King ColeSatchmo
Jazz & fusionis designIwki Minpu
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