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建築会社やハウスメーカーの本音とは?

 ハウスメーカーの場合、家を売るという発想が強いと思います。その結果、日本の風土で培われてきた工法が、失われてきているのではと思います。良いことか悪いことかわかりませんが、アスベスト・ホルムアルデヒドといった化学物質の対応などが遅れて、シックハウスや化学物質過敏症などが注目されてようやく、自然素材が見直されているのは、一言で言えば顧客獲得のための手段としか思えません。(もともと自然素材を売りにしているなら納得いきますけど...)大手ハウスメーカーは、均一化した品質の高い工業製品として家を売るということで、家に対する価値観を変えさせてしまったのではという感じがしてなりません。高気密化がシックハウスを助長したような表現をされる方もいます。実際のところ、高気密になることで部屋の中の化学物質が排出されないと考えればそうなのかもしれません。(外断熱だったらなおさらかな?)
 だから、計画換気が必要になったのではないでしょうか?(本末転倒な話かも...)

 さて、ここからは元建築営業として、見て聞いての話をいくつか書きます。

《ローコストメーカーの場合》
 某ローコストメーカーの営業の人が「うちの会社で建てた家は10年もたないよ」といったのを私が聞いたこともあります。しっかりした家造りをしている業者かどうかは、営業の言葉を丸呑みせず現場見学会などで
施工途中の現場を見てください。施工現場を見せない建築業者であれば、怪しいですよね。実際、建売住宅は完成後に家をみるので、壁の中や基礎の見えなくなってしまうところは、確認のしようがありませんから。安いといって飛びつくのは?かな。(建売住宅だと建築期間がいらないのですぐ引越しできるのは利点ですけど。)資材や材料はどんなものを使っているか?
 ローコストの建築会社の図面をみて、愕然ときたこともありました。階段の上に押入れがかかれていたのですが、どう考えても、よいプランと思えなかったこともありました。お客様に、この間取りでいくとこうなりますよと説明して、理解していただき、新たに私の方でプラン作成・ご契約となったこともありました。安くできるという、魅力に釣られてとんでもない家を作ることになりかけていたのです。かといって、これは欠陥住宅という表現は間違いで、施主側の責任でもあるのです。図面を見てイメージできなくても、その図面でOKを出せば、欠陥とは言い切れ無いでしょう。だから、よく説明を聞き、特に高さに関することは気をつけて注意深く、説明を聞かねばなりません。よく考え、よく説明を聞き、プランは考える必要があるのです。

《大手メーカーの場合》
 大手メーカーでのCM費用
建築費の一部だということを、何人の人が認識しているのでしょうか?そしてその費用を施主が負担しているのです。
 CMや広告を大々的にやられている建築会社は凄いと思います。もっと凄いと思ったのは、見積りの出し方です。以前勤務していた会社で見積りを出させていただいた際に、大手メーカーとの競合がありました。開きが500万以上あったにも係わらず一気に500万以上を値引きしますとのこと。お客様も鳩豆で、最初の見積りは何だったの?と不審になってしまいました。(さすが大手はやることも派手だねぇ。)また、月末近くなると月の売締めがあるため「期末なので何とか契約を」と迫るところも凄かったです。大手メーカーでもそれなりの苦労はあるみたいです、でもねぇ〜?。

《高気密高断熱住宅&エアサイクルシステム住宅のメーカーの場合》
 高気密高断熱を売りにしている建物も、カタログ通りの機密が保たれているかどうかは疑問です。機密を計測する業者さんからの話によると、機密測定が不可能なほど低気密だった高断熱高気密仕様の家があったとか。カタログに載っている家が、カタログ通りの性能を果たさないずさんな工事をしているメーカーさんもあるようです。
 エアサイクルシステムの家っていいところばかりで理想と思いがちでしょうが、やはり欠点はあるかも?です。万が一の火災発生の時は、燃え上がりが早いのでは?なんて、冗談で言う人もいましたが、でもエアというだけあって、あながち本当かも知れません。実験結果などあれば興味深いものになるのではないかと思います。また、壁の中を空気が対流しますので、いつもいる部屋だけを暖めることが難しく、むしろ家の中全体を暖めることで光熱費が高上がりになってしまうことが多いようです。光熱費を抑えるために、外断熱工法や高気密高断熱化による工夫が必要になりますが、外断熱・高気密や高断熱化が要求されれば初期コストは高くなってしまうのは否めません。全館暖房・冷房を希望するならよい工法かも知れませんが...
 エアサイクルシステムを採用している展示場に足を運んだことがあります。全館に空気の対流があるので快適というのが、その建築業者の特徴だったのに、二階の床の無垢材は乾燥し隙間が空いていたのに、一階の和室には、
なんとカビが!!エアサイクルシステムがうまく機能していないという証拠では?と目を疑いました。「カビはどうするの?」という問いに「カビを薬品で落とすことはできますが、無垢ですから...」との返事。誰もカビの生えるような家には住みたくないよ!何でもかんでも無垢素材で言い訳しないで、無垢素材が悪いイメージになるよぉ。カビが生えないように建て替える人もいるのにと思いつつ、展示場を後にしました。(通常エアサイクルシステム工法をやられている業者様であればこんなことはないと思いますので、業者様の施工に対する意識の問題だと思います。工法が素晴らしくても施工がしっかりしていないとダメ。だから展示場では施工に対する意識を確認する上でも、細部にわたり丁寧に施工されているかを確認することも必要なのです。今回見た展示場の業者さんは、施工がいまいちだったみたいです。)

《特殊なパネルを壁に入れるメーカー》
 木造住宅でも構造パネルを使い筋交よりも耐震強度を高くするための工夫をしているところがあります。そのパネルは金属性のフィルムか何かで覆われているみたいでしたが、電磁波を考えたときはどうなんでしょうか?そこまで考えて開発したパネルでしょうか?未だに疑問が残っています。アルミ箔などの金属は熱を反射するので部屋の中は暖かくなるでしょうけど、蛍光灯やTV・携帯電話などの家電製品から発せられる電磁波は増幅され、人体に影響はでないのかなぁ?と疑問に思っています。(電磁波の人体への影響は科学的にどうなるのかは明確になってはいないのでしょうけど。)

《住宅設備機器にこだわりを持つ会社》
 建物は構造・機能・設備・材料その他様々なもので造られます。キッチンは豪華ですよとか、トイレは自動で水が流れますよとかいう設備の充実を訴える業者であれば、建物の構造などに自信がないのではないでしょうか?
 昨今は各住宅設備機器メーカーのキッチン・お風呂やトイレは、大概の建築業者では施工可能ですから、住まい方の提案や住む人が考えている住まい方を形にしてくれる建築業者を選んだ方が良いと感じます。
 時代とともに、価値観が変わるのは理解できますが、
衣食住の根本的な目的は変わらないと思います。住まいはハウスメーカーや建築会社のためにあるのではなく住む人のためにあるのです。私が営業だった頃は真剣に家造りを考えている方との話は奥が深く楽しかったのを思い出します。

【ひとり言】
 建築資材、特に住宅設備機器(キッチンやユニットバス・トイレ・ボイラー)などをネットで購入される方が増えていると思います。建築コストを下げる目的だけであればリスクを考えてください。不良品かどうか、部品が一式そろっているかどうか、アフターはどうなるのかなどのリスクが考えられます。照明器具などであれば交換は簡単でしょうけど、リスクを覚悟でコストダウンなら、建築業者と施工やアフターの取り決めをしっかりしすることが重要です。なんだかんだと嫌がる建築業者であれば、何かあるかも...
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